マチュピチュへ続くトレイルの1つ、ラレス・トレック(Lares Trek)に行ってきました。
ただマチュピチュ遺跡へは、先日サルカンタイ(Salkantay Trek)を通して行ってしまっているので、最終日はオジャンタイタンボ(Ollantaytambo)からマチュピチュ方面へ抜けず、塩田で有名なマラス(Maras)に寄ってクスコに戻りました。
感想から言うと、Salkantay Trekよりずっと良かったです!!!
村人も穏やかで観光客慣れしてないし、観光客全然会いませんでした!
Lares Trekの特徴は、Sacred Valley(聖なる谷)と呼ばれるエリアにある村を回りながら、伝統的な文化に触れることが出来るルートです。
ルートは複数ありますが、大抵はマチュピチュ遺跡を含めて4〜5日で回ります。
特にこのエリアは独自のパターンを使った裁縫・機織りが有名で、ペルーの昔ながらの文化を見るならこのトレイルがベストと呼ばれています。
“Sacred Valley”と呼ばれるようになったのと、近年人気が高くなってきているため、今後どんどん観光地化が進むと予想されるので、村民の生活に潤いが与えられるのとは別として、なるべく早めに訪れた方が良さそうです。
ソロトレッカーのブログで勧められていたので、わたしも行ってみることにしました。
まずは行き方。
どこの村からスタートするかによりますが、一番ベーシックなのは(Lares Trekと呼ばれているように)Laresという村までバスで行きます。
直行はないので、まずクスコからCalca行きのバスに乗り、CalcaでLares行きのコレクティーボに乗ります。
Calcaに着いたら、コレクティーボ乗り場まで。
バスで知り合ったイギリス人夫妻(60代)と仲良くなり、Laresで一緒にランチしました。
2人はタンデム自転車で世界中を旅していて、今回の旅は北南米大陸を南から縦断。
なんとわたしが日本人だと知ると、「日本はずっと行きたいって思ってるんだけど、旅はしやすい?」と聞いてきたので、わたしが色々教えてあげると「これはこの秋日本に行くしかないみたいだね!」と、今回の旅が終わったら日本縦断しに来てくれることになった!嬉しい❤️
でもご主人はグルテンアレルギーで、日本はグルテンフリーがまだまだ普及していないから、かなりのサポートがいりそう。
だって醤油もグルテン入ってるんだもん!!!
日本の旅なんてグルメ天国だけど、グルテンがだめとなると別。
醤油と麺類がNGって、ほぼアウト。
和食はグルテン天国だからね…
ご当地ラーメン・うどん・蕎麦が食べれないとか悲惨だ。
さらに厳しいのは、食品ラベルも全て日本語表記だから、加工食品も選びにくい=コンビニも厳しい。セブンイレブンも日本の旅のハイライト(と信じてる)だから、結果的に「日本食はそんなに楽しめなかった」ってなったら嫌だな。
2人ともわたしみたいに、都会より田舎大好きだから、ただでさえ英語が通じにくい日本で「醤油も麦も無理です。」なんて言われたら、田舎のばあちゃん達はびっくりするだろうな…。「醤油アレルギーって、 何食べられるの?」みたいな😂
だからグルテンアレルギーの人で日本を旅した人の情報を含めて、行くべきところ、旅のコツなどのリストを作ってあげることにした。
わたしも海外の旅が終わったらチャリで日本旅しようと思ってるし。
いい勉強になる。
それに、南米が終わったら多分一時帰国するし、タイミングが合えば一部参加出来るかもしれない♩
2人は今Pisacに滞在してるみたいで、今日は温泉に入りにLaresに来たみたい。
だからわたしも当初は「温泉あるけどマチュピチュで入ったからいっか。どうせぬるいだろうし」と先を急ぐつもりだったんだけど、2人に誘われたので「じゃあ❤️」と参加した。
でもこれが大正解!
Laresの温泉は温度が完璧だった!!!
日本人好みのアツアツ!!!www
入場料も10ソル(マチュピチュの半分)だし、鉄分・ミネラル豊富で疲労回復に効果抜群そうなお湯だったし。
湯船の底からポコポコと源泉が湧いています。
入った瞬間「あああああ〜〜〜〜!!!これこれ!!!!」と癒された❤️
水風呂もぬるめのお湯もあり。
本当に来てよかったー!
でもお湯の成分のおかげで、水着の色が変色しました。
コロンビアの高い水着なのに😂
2人と別れた時はもう3時半で、トレッキング を始めるには遅い&温泉に入っちゃったから、今日はLaresで泊まろうかと思ったけど、とりあえずちょっとだけでも進んで適当なところでキャンプを張る事に。
Laresスタートの場合、大概はHuacahuasiという村が初日のキャンプサイトになるけど、わたしはその3kmくらい手前のところでストップ。
もう日が沈んで、真っ暗になってしまいそうだったので。あと、村のキャンプでチャージされたら嫌だし。
Lares Trekでは特に、放牧地でテント張らせてもらうことが多かったです。
なるべく、使われてなさそうな所…。
まぁどこもリャマの糞まみれなんだけどw
そして翌日。
今日は Huacahuasiを通って、Ipsay Pass (4,450m) を越え、峠を降りたところにある湖畔 (Ipsaycocha) でキャンプをする予定。
Huacahuasiを通る時は、「観光客になれた村人に捕まりそうだな」 と思っていたんだけど、村人はみんな自然な対応で、笑顔で挨拶してくれました。
みんなここら辺の地域特有のカラフルな衣装を来ていて(基本明るいピンク×黄色×オレンジ)で、男性も女性もそれぞれ大きな帽子を被ってる。
写真撮りたかったんだけど、不快な思いをさせたくなかったので遠慮した。
でも下の写真の絵にあるような衣装をみんな着てました。普通どの民族も近代化によって、衣装の着用率が減ってきているけど、ここは若い世代までみんな伝統衣装を身にまとっていたので感動した。
あと、女性の帽子にはたくさんの花(造花が多い)が飾られていて、アーリア人のブロクパ(通称:花の民族)だけではないんだなって思った!
むしろ現代ではこの村の人たちの方が衣装着用率高いし。花の民族は色んな所にいるのね。
子どもたちは写真撮ったらお金かお菓子って言ってくるかなと思ったけど、ニコニコしてるだけで「汚れてない😭💖」と感動。
しかもこの子達、シャイだから挨拶しても照れてたんだけど、わたしが立ち去ってから後ろを振り返ると遠くから着いてきてた。かわいいーーー
フレンドリーな子どもも可愛いけど、自分が田舎っ子なのもあって、田舎のシャイで人見知りする子どもの方がすきです❤️
ここSacred Valleyエリアにある村は、スペイン語がほぼ通じず、ケチュア語を少しでも知っていた方が楽って聞いていたんだけど、驚くことにすれ違う村人みんなが”Buenas Tardes!”とスペイン語対応。
老若男女問わず。
でも別ルートにあるもっと小さい村は、もしかするとケチュアのみになるかも。
だからこっちが「ケチュア語でこんにちはって何だっけ…」と考えている間にスペイン語で挨拶してくれます。観光客が増えたのが主な要因だろうけど、多くの村人が街まで仕事に出るようになって、スペイン語が話せないと生きていけないってのもあるんだろうな。
Lares Trekは、他の人気トレイルと比べて日数が少なく、初心者でも問題なくあるけるルートだけど、何より道がわかりにくい。
別に基本的に谷を縫っていけばいいから、遭難することはまずないけど、トレイル自体は村人が普段使っている細い道(というか歩いた跡)ばかりなので、しょっちゅう「え、これがトレイル?」と不安になることがありました。
Ipsay Passが近づくと、急に雲が出てきて寒くなってきた。
そして小雨が降り出す。
そして峠を越えるとそこは…
雪だった😍
うそ。
聞いてない。
天気予報チェックしたのになー。
履き潰したこのボロッボロの防水性ゼロの、滑ることで有名な8年物のKEENでどう歩けと。笑
トレッキングポールもないんですけど。
中途半端にあたたかいから、積もった雪はすぐに溶け始め、トレイルはビッシャビシャ。
どう踏ん張っても滑るので、めちゃくちゃスローペースで歩き続けました😭
ずっと心の中で「え、ペルーで銀世界とか全然望んでないし。そうゆうサプライズいらないから」と思いながら下山。
で、案の定キャンプ予定地の湖も銀世界。
前日に泊まっていたらしいプライベートツアーグループがいたけど、彼らも雪の影響でスロースタートを切っていたみたい。
こんな所でキャンプなんてしてらんないと思って、出来る限り下り続けることにした。
ちょっとでも標高下げて、ちょっとでも気温を上げたい…
ということでPatacancha (3,700m) 目指して下山。
で、ここからの景色がすごく綺麗だった。
村人の生活と、Sacred Valleyと呼ばれるのにふさわしい、美しい山々。
山の色々な所でみんな土いじりしていたり、裁縫が有名なこともあって、女性達が青空の下、高原のど真ん中で縫い物をしていたり。平和。
今日はPatacancha(通常ルートだと3日目のキャンプサイト)で泊まろうと思ったけど、まだ時間があったのと、村のどこでテント貼ればいいか決めにくかったので、さらに下った所にあるHuilloc (Willoq) という村の手前まで下山。
広いスペースのある河原の、木花がたくさんある場所にテント張りました。
ちなみにHuillocも裁縫が有名みたいなので、時間がある方は是非。
ちなみにPatacanchaはこんなところ。
谷にひっそりとある村で、夕日が綺麗だった。
3日目はゴールのOllantaytamboまで降ります。
通常はマチュピチュがゴールなので、Ollantaytamboからマチュピチュ村方面へ抜けるけど。
多くのツアーは、Huilloqの村から車で降りてしまうみたい(Huilloqから車道が通っている)だけど、わたしはここからOllantaytamboまでの道が一番好きでした。
ところどころにインカ時代の遺跡があったり、 同様に古い棚田がずっと広がっていたり。
マチュピチュ遺跡と同じ造りの建物や棚田が未だに使われていて感動。
マチュピチュ遺跡は全く観光地のみになっているけど、こうやって人々の生活の一部に溶け込んでいる方が、よっぽど当時の風景と重なって見えて感慨深いです。
基本急斜面だから、棚田だけでなく、絶壁にパッチワークのように作られた畑もたくさんありました。
そしてよく見るとやっぱり人が畑仕事してる。
傾斜60度はありそうなのに。すごい。
Ollantaytamboに着いたら、思った以上に観光地化していてびっくり。
マチュピチュへのただの経由地かと思ったら、外国人向けのレストランやバーばかり。
ちょっと寄り道しようかと思っていたけど、山では全く合わなかった外国人ばかりで辟易してしまい、とっとと退散することにした。
当初は予定になかったけど、ちょうどクスコとの中間にあったマラス(Maras)の塩田に立ち寄ることにした。塩田への道が通っているMedia Lunaという村までコレクティーボで。
メインのゲートは反対側にあるから、Ollantaytambo 側から入ったらバレないかな…と期待していたものの、やっぱり料金掛かりがいた。10ソル。
行ってから知ったけど、マラスの塩田はマラス側(メインゲート)から来ることをおすすめします。
何故なら、Ollantayからだとずっと登りになるから。
わたしはてっきり、塩田が一番高いところにあって、マラスの町の方が標高が低いと思っていたので、塩田からマラスに出るときもまさかの登りで疲れました(トレッキングの荷物全部背負っているので)。
だからマラスからたくさんダウンヒルツアーでマウンテンバイク乗ってる人がたくさん来ていたのね。
そのまま麓に一気に下ってピックアップってことか。
だからMedia Lunaからずっと登ってる時は「年配の人は大変そうだなー」とか思ってたけど、みんな下るのみだから簡単だよね😂
失敗しました。
でも反対側から来たら、ツアー客はほぼおらず、ゆっくり塩田見学出来ました⭕️
なんか、マラケシュの皮なめし地区みたい。そっくり。
メインゲートの方に出た瞬間、大量の観光客が見えた時は引いたけどw
反対側からの方がゆっくり写真撮れるからおすすめです。誰も写らないし。
帰り道はたくさん竜舌蘭が生えていて面白かった(というかこれが日本語で竜舌蘭っていうのを初めて知った)。
英語ではAgaveらしい。
マラスに着いた瞬間絶対ビール飲んでやるって思って、かなり乾燥していて喉カラッカラだったけど敢えて水分補給せず。
でもマラスのセントロに着いた瞬間に目に飛び込んできたのが、大好物のフレッシュオレンジジュース屋さんで、「ビールもいいけど、オレンジジュースも飲みたい!」と思って購入。
おばちゃんが「冷えてるのあるけど?」と聞いてきたのでお願いしたら、アイスクリーム用の冷凍庫に入れてあったオレンジジュースを出してきて、飲んだらめっちゃくちゃ美味しかった!!!!
キンキンに冷えていてかつ、味がめっちゃ濃い!!!
甘みも酸味もばっちり!!!
下の方はなんとシャーベット状になっていて、シャーベットも楽しめました😂❤️
間違いなく、人生で一番美味しい搾りたてオレンジジュースだった。
しかもたったの3ソル(¥100)という破格。
あの味は忘れない。
クスコに帰ったら、好きな物たらふく食べた。
観光客まみれの町って、普段は嫌いだけど、美味しいカフェとかレストランあるからトレッキングの後に自分を甘やかすのには最高(笑)
明日はカフェとか行ってゆっくりしよう。
次はどこへ行こうかな❤️
コメント