前回のつづきから。
目次
4日目:Rainbow Mountain-Palomani Pass-Surapampa (5050m-4650m-5100m-4600m) (17km)
今朝も目が覚めたら、「さて、恒例のテントの霜取りするかー。」とテントの外に出てみると、なんと昨日一緒についてきたワンコ2匹が霜まみれになりながら待っていた!!!
心折れた。
何も食べ物あげられなかったから、もうとっくに居なくなったと思っていたのに。
慣れているとは言っても、寒かっただろうに。
とりあえずテントより、この子達の霜取りを先にしてあげました。
そして朝ごはん。
もちろん何もあげられる物なんてないんだけど…
視線が辛いです。
やっと日が差して、テントが乾いたところで出発。
わたしが荷造りを終えた途端、嬉しそうに「よし、出発!」と着いてくる2匹。
今日はどこまで着いてくるんだろう。
レインボーマウンテンの麓から、Ausangate湖の方まで登ります。
今日もいい天気。
赤と緑の山と、青空のコントラスト。
で、途中もう1匹別の犬と会ったんだけど、最初の2匹のうち1匹がその子と一緒にどこかに冒険に行ってしまいました。
むしろ残った1匹は一緒に行かなくていいのか?
親友なんじゃないの??w
そして振り返れば、犬の代わりに別の仲間が増えてました。
Ausangate湖まで着いたら、犬の為に何か食べられるものはないかと、キャンプ場に居た他のトレッカーにおやつ貰ったり、現地のおばあちゃんにお芋貰ったりしました。
このトレッカー家族はツアーで来ていたので、余分に食料があったみたい。
ありがとう。
で、暫く話しているとこのご主人が「あ、その犬知ってるかも。2匹いたでしょ?」と。
最初は冗談かと思ったけど(似た犬なんていくらでもいるし)、でも彼曰く、ある有名な旅人ブロガーがYouTubeに載せた動画で知ったみたい。
話を聞くと「雪が降ってもテントの外で待っている」とか「リャマを追っかけてイタズラするのが好き」とか、余りに共通点だらけだったので、同じ犬だと確信。
トレッカーに着いてくる犬なんていくらでもいるけど、普通5kmくらい着いてきて居なくなるんだけどな。この子はまだまだ着いてくる予感。
トレッカー家族にお礼を言って別れを告げたあと、いよいよPalomani Pass (5,200m)へ。
ああ、これが結構きつかった。
だって5,000m以上あるんだもん。
ちょっとした登りが本当にしんどい。
呼吸は速く、ペースは遅く。
めっちゃゆっくり歩いた。
でも稜線に出たら、絶景が待ってた!!!
右手にはレインボーマウンテンのような鮮やかな山々、左手には氷河が切り立つ、迫力満点のMt.MariposaとMt.Ausangateが!
かっこいいー
あまりの絶景だったので、暫くビューポイントで突っ立ってた。
ワンコは「いつ出発するの?」と飽きた様子で、ビューポイントの下まで降りてリャマを追っかけ回してた。
でも常にこちらを気にしながら。
こっちが準備出来ると焦って追っかけてくる。
降りていく途中も絶景だったな。
リャマの群が今度は羊に変わって、平和な景色。
わんころ、「もういい加減いなくなったかな」と思って振り返ると、ピタッと真後ろに着いてくる。
わたしが止まると彼女も止まる。
たまに他の犬が来るとわたしを盾にしたり…
あれ…前は守ってくれたのに…
このままずーっと川を降って、そこからSurapampaのキャンプサイトまで。
Ausangate湖のキャンプサイトが、なんとキャンプするだけで10ソルもチャージしていたので(使わなかったけど)、ちょっと警戒して一歩離れたところにテントを張ろうとしていたら、キャンプサイトのある岩の裏側から「おーーーーい!」と2人の男性が声を掛けてきた。
最初は「え、キャンプサイトの人かな…見つかったか…」と、やや警戒しながら「ハロー…」って答えたけど、近づいて話を聞いてみたら彼らはプライベートツアーで来ているアメリカ人(Scott & Tommy)で、「誰もチャージされてないし、こっちの方が岩が風除けになっていいよ」とのこと。
なので安心して彼らの方へ参加。
トイレも水道もあるから使い勝手がいい。
2人とも40代くらいだったけど、コロラド&ワシントン出身で話も弾み、かなり仲良くなった(クスコに帰った後も何回か会って遊んだり)。
わたしが1人でひもじいキャンプ生活を送っているというのに、彼らはわざと「今日の夕飯は何かなー❤️俺らシャンパンもあるんだ❤️」と自慢しまくる😂
でもやっぱりみんな優しいので、ガイド含めてみんなが大きなダイニング用のテントに招待してくれた😂❤️
立ったまま入れる大型のやつ!しかもあったかい…😂
お茶とかホッチョコとか、おやつくれたし。
もちろんワンコロにも餌付け。
そして犬好きのTommyがわたしのお供🐕に名前付けてくれました。
その名もBlacky….
さすがおじさん、センスないな。和名で『クロ』て。
ちなみにこの日、平和に寝れると思ったのに、彼らのガイドが夜中に叫び出して(重度に酔っ払ってるのか薬やってるのかってくらいに酷い)、全然寝れなかった…
途中スコット達が止めに行ったのだけ聞こえたけど、なんと朝聞いたら「悪夢に魘されてた」んだって!!!
でも悪夢だけとは考えられない叫び(笑い声とか、雄叫びとか…)がずっと続いてたから、未だに信じられないんだけど…w
そして何より、ガイドだけじゃなく、他のポーター兼シェフの2人が夜中までずっと酒盛り&喋ってて煩くて寝られなかった。涙
注意してもしても全く聞かないし、「寝れない」って言うと「ああセニョリータ。寒いの?はは」と反省する気ゼロ。
翌朝スコット達とも話したけど、ペルーは基本的にパーティー好きなやつばかりで、他人の迷惑を考えない。
ペルー、自然は最高なんだけどさ。
ちょっと嫌な出会いばかりで、残念。
5日目:Surapampa-Quampa Pass-Paqchanta (4600m-5050m-4300m) (17km)
そして翌日。
スコットとトミーは先に出るので、ゴールの村Paqchantaで再会することに。
そう、Ausangate Trekは、最初の村だけでなく、最後の村にも天然露天風呂があるのです❤️
ということで、温泉だけを楽しみにゴール目指して出発!
最後の峠はQuampa Pass。5,050mあります。
5日目ともなると疲れが溜まってきているので、今日もゆっくり。
Blacky🐕が先で何度も振り返りながら先導してくれます。
「人間って遅いな〜」って思ってるんだろうな。
彼女は朝飯前って感じで軽々登ってく。
でもやっぱりAusangateは最初から最後まで絶景で、この峠も絶景続きで楽しませてくれました。
最初は氷河のある山々を真横に拝みながら。
森林限界が近いのか、山はガレとザレばかり。
あまりの絶景だから、ついつい何度も足を止めてしまう。
その度にBlackyに「また止まるの??」と目で訴えられる。
ごめんよー。
だってこんな景色ばっかりなんだもん。
Cordirella Ausangateの山々は、ちょっと角度が変わっただけで全く出で立ちが変わって見えるから面白い。かっこいいです。
トレイルは狭くかつ傾いているので、気を抜くと滑落してしまいそうでした。
特に景色がいいとよそ見ばっかりしてしまうのでね…
そして下って行くと、徐々にたくさんの湖が見えるようになってきます!!
碧い〜💖✨
ペルーの山々の氷河湖はどれも鮮やかな青で綺麗だな🎶✨
個人的には別に湖が好きってわけではないんだけど、こうやって山を越えていくうちの景色にあると感動するな🎵
下りれば下りるほど、湖がはっきり見えてくる。
そして今日もまたお天気に恵まれ、綺麗なエメラルドグリーンの湖が見れました⭐️
そして湖畔まで降りたら、そこにあるキャンプサイトでお昼休憩。
Blackyは疲れたのかお日様が気持ちいいのか、寝ちゃいました。
お疲れ様。
腹ごしらえをしたら再出発!
温泉まであとちょっとだぞーーー✨♨️٩( ‘ω’ )و
途中ルート間違えて、ちょっと遠回りになっちゃったんだけど、結果的に絶景が見れた。
湖を手前に、Ausangateを拝む。
だんだん遠くなってく山々。
そしてスタート地点付近に戻ってきたことを改めて実感。
Paqchantaに着いた頃にはもう陽が沈みかけてたけど、何とか温泉には間に合いそう。
温泉が見えると、そっちから「お!誰かいるぜ〜〜〜?😁」とトミー達の声が聞こえる。
温泉の温度が丁度いいのか、みんなずっと長風呂してるみたいでした。
わたしも急いでテントを張って、水着に着替えてダイブ!!!
いや〜最高❤️温度も丁度いい❤️
でもここはビールがないとコンプリート出来ないと思い「ビールどこ!!!どこで売ってるの?!!!」と叫ぶ。笑
そしてすぐ近くの売店で売ってるっぽかったので、ビチョビチョの水着姿のままビール2本を買いにいった。
お店の人ごめんなさい。笑
で、気持ちよすぎて翌朝も朝風呂しちゃいました。
使い切りシャンプーも買って。
スコットに「夏のそよ風の香りがすると思ったらお前か!」と言われたw
一足早く、野生の臭いから脱出したのでしたw
6日目:Paqchanta-Tinki-Cusco (4300m-4200m-3400m) (12km)
そしていよいよ最終日。
この日はTinkiまで下るだけの簡単ルートで、時間に余裕もあるので朝ゆっくりまた温泉浸かってきました!
わたしと地元の女の子1人しかいないからバレないと思ったけど、帰る直前に管理人のおっちゃん来てアウトw
まぁたかが5ソレスなんだけどw
昨日払ったからいいじゃんw
でもツアーで来ているScott & Tommyは朝食を済ませたらもう帰宅準備。
いくらプライベートツアーとは言え、やっぱり単独行の方が断然ゆっくり出来るよね。
彼らと熱いハグを交わして見送った後、ゆっくりテント乾かしてから我々(お供のBlackie 🐶)も出発。
とは言えど、彼女(犬)と村まで戻っても、わたしはCuscoに戻るのに突き放すことになるので、別れを察してもらう為にあえて冷たくしたw
ごめんよBlacky。
でもBlackieの方も毎回こんな風に出会いと別れを繰り返してるだろうな。
ばいばいAusangate。
最初から最後まで素敵なトレイルでした。
6日間山にこもった価値はあった!
Tinkiに戻ったのはお昼前だったけど、普通にCusco行きのバス頻発していました。
ということで、トレッキング好きの皆様はぜひ、Ausangate Trekにチャレンジして見ては?
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