サンティアゴからの夜行バスに揺られること13時間、10時頃にプエルトモン到着。
サンティアゴは快晴だったけど、南下するにつれ雲が増えて、プエルトモンでは雨が降っていた。
宿へ向かう前に、そのままバリローチェ行きのバスチケットを購入。
一番安いバス会社を最初訪ねたけど、運行している曜日が決まっていて、次のバスは明後日だったので、時間を節約するために別のバス会社で行くことにした。
Via Barilocheという会社。
毎日15:00発の1本のみで、バリローチェに着くのは21:30頃。2018年3月現在CP18,000。
それから、予約はしていなかったけどブログを通して知った安宿Casa Gladysへ。
満室だったらどうしようかと思ったけど、シングルルームがCP10,000で空いてた。
「安宿」と言っても、一泊CP10,000。¥1,700以上する。
高すぎるけど、プエルトモンの中ではほぼ最安値。辛いw
夜行バスで疲れていたので、この日は観光せずにショッピングモールで登山用のギアを揃えることにした。
プエルトモンのモールにはColumbia、The North Face、Marmot、Colemanを始め、チリのブランドであるDoiteなどの商品が手に入る。
テントは買うか最後まで迷ったけど(これから先何回もトレッキングはすると思うので買った方が安くは済む)、安いテントは重すぎて他の荷物と一緒に運ぶ気力がなかったので結局レンタルすることにした。
マットだけなら買っても良かったけど、テントないのにマットだけ持っててもな〜と思って。
寝袋や防寒具はちゃんと持ってきているので、他に必要なガスストーブとガス、鍋のセットだけ購入することにした。
これらに関しては日本を出発する時に持ってくるか最後まで悩んでやめたから、今思えば持って来ればよかったな。
鍋はまだしもガスストーブなんてかさばらないし。十徳ナイフとか。
でもね、無くすのが怖かったんです。
長旅の中でそんなに使わないし、それなのに荷物なくなったらどうしようと思って。
いらない心配でした😂
買い物が終わったら、スーパーでトレッキング用の食材をちょっと買って、パン屋さんで腹ごしらえ。
適当に買ったエンパナーダの中身が、なんとお肉じゃなくて貝だった!!!
ハーブなどと一緒に煮込んだハマグリ?みたいなのが入っていてめっちゃ美味しかった。
ボンゴレビアンコみたいな味でした❤️
プエルトモン、町をぐるっと回ったけど、中国人の店がめっちゃ多い…
ダイソーのパチモンばかりで、飲食店と言えばファストフードがほとんどだし、町としての魅力はあまりないかな。
***
翌日、チェックアウトから15:00のバスまで時間があったので、宿にお願いしたらバスの時間まで荷物を預かって貰えた。
チリ・アルゼンチンでは、チェックアウト後の荷物管理だけでチャージされることが多いので有難い。

宿から歩いて、プエルトモンで有名な魚市場Angelmoまで行ってきた。
魚市場と行っても、ほぼ観光客相手なので、シーフードレストランが占める割合の方が多い。

プエルトモンに来たら、名物のサーモンと魚介スープだ!と思って楽しみにしていたのに、当たり前だけどシーフードは値が張る。
パタゴニアに比べたら全然高くないんだろうけど、スープだけでもCP5,000(¥850くらい)なので一瞬で予算オーバーする。
本当は魚介料理でお腹いっぱいになりたかったけど、ここはセビーチェだけで我慢。

1つCP1,000だったので、2つ頼んだ。
というか種類豊富すぎて1種類だけ選ぶなんて無理。

セビーチェを食べていると、市場の目の前にはおこぼれを待つトドとカモメが。
どいつもこいつも完全に野生離れして、おデブw

全然かわいくないw
おっさんみたいにゲップやあくびしながら背中掻いてたw

喉に引っかかった魚の骨吐き出すために勢い良く咳してたし…
口から色々飛ばしててかなり引いた…www
Angelmoは観光地と言っても、ちゃんと観光するのはお金を持ったリタイア組がほとんど。
そりゃあ高いわ。
最初に入ったレストランでメニューを聞いた時に「色んな種類のシーフードプレートで47ペソ(約¥5,000)」って言われた時はすぐさま席を立った。
もちろん他にもっと安いメニューあるんだけど、漁師さんに「高くないよ」と勧められたレストランだったからショック…
日本でも払わないよ…
それでもセビーチェは美味しかったし、色んな種類の魚介が入っていたから割と満足。
パタゴニアで泣かないためにもここで我慢せねば。

ちなみに市場まで行かなくても、町の中心部ではあちらこちらでシーフード売ってます。
ほぼ乾物だけど。

下のは、海藻らしい。
どんな味なんだろうっていうか、どう食べるんだろう。

町に戻ったら、やっぱりセビーチェだけではお腹が減っていたのでカフェへ。というかコーヒーが無性に飲みたかった!
プエルトモンはカフェが少ない(ファストフードがほとんど)だけど、町角にある”Coffee Break”というカフェに入ったらこれが当たり。

なんと日本の純喫茶みたいに、70~80年代音楽が流れていて、禁煙・喫煙席が分かれている。
お客さんは年配客しかいなくて、オーナーも「お母さん」って感じのおばちゃんがやってて、手作りケーキがいっぱい並んでいる。
ちゃんとした朝ごはんを食べていなかったからパンが食べたかったけど、やっぱり純喫茶と言えばケーキ!と思ってコーヒーとケーキのセットにした。
「チーズケーキとカプチーノ」を頼んで出て来たのがこちら…

チーズケーキはまだ許せるけど、カプチーノじゃなくない?!
ウィンナーコーヒー(アインシュペンナー)が出てきましたw
でもケーキもコーヒーもめちゃくちゃ美味しかったから許す!
その後スーパーで食材を買い足して、宿で荷物をピックアップしたらバスステーションまで。
Via Bariloche社でチケットを購入したけど、何故かプエルトモンの北にある町Osornoまで別のバスで行って、そこで乗り換えと言われた。
でもいつもそうなのか、最初に乗ったバスにも他の乗客と別でちゃんと席は確保されていたし、Osornoに着くと乗務員が隣に停車していたVia Barilocheのバスにそのまま荷物を積んでくれていたので、乗り換えはかなりスムーズだった。
聞いていた通り、国境越えはスムーズ。
チリ側のイミグレのお兄さんは日本語で挨拶してくれた。
みんなよく通るんだろうなあ。
アルゼンチン側では行き先と住所を聞かれたけど、バリローチェ・エルチャルテン共に宿を予約していたのでスムーズに通して貰えた。
あと、隣のおじちゃんがマテ茶勧めてきた。
なんか隣でポットから何回もお湯注いでるな〜って思ったら、マテ茶。
実物初めて。

アルゼンチン人、びっくりするくらいみんな持ってる。
バスガイドさんもマテ茶片手に喋ってたり。
そして何回お湯継ぎ足すんだっていう。何番煎じ?w
バスは予定通り、21:30頃にバリローチェ到着。
明日のエルチャルテン行きのバスチケットを購入しておこうと思ったのに、ほとんどのオフィスが閉じていた。
唯一エルチャルテン行きのバスを運行しているMarga社のオフィスには「営業時間22:00まで」と書かれていたのに、21:00にはとっくに閉めていた様子。ちゃんとしてよー
仕方ないから宿に向かおうと、アルゼンチンペソをまず手に入れるためにATMを探すもない。
窓口のおばちゃんに「ペソないんだけどATMは?それかカードでタクシー代払える?」って聞いたら「ペソないの?!じゃあ無理よ」とまさかの回答。
いや、毎日たくさんチリからバス来てるのに、じゃあどこでペソを手に入れろと?!国境しかないですよね?バスなのに無理だし!
もう21:30なのに、ターミナル前にはセントロに行きそうなバスが停まってた。
ペソあったら喜んで乗っただろうに、とりあえずタクシーをつかまえて、宿に行く前にATMにも寄ってもらうことに。
運良く他のバックパッカーとシェアできたので、彼らの宿までの88ペソは支払わずに済んだ。
かなり安く収まると思ったけど、彼らの宿からも地味に距離があって結局84ペソ払った。
メーター式だったから安心だったけど、彼らが降りてからまた料金リセット=初乗り30ペソスタートになったから。
でもバスで隣に座ってたおじちゃんが言ってた通り、ターミナルからセントロまではだいたい100ペソってのは合ってた。
タクシーのおじちゃんに、ビールが美味しいブリュワリー教えて貰ったけど、バリローチェは素通りするんだよね。残念。
バリローチェはアルゼンチンのスイスと言われているように、スイス風の建物が並ぶスキーリゾート。
美しい山々と湖に囲まれているので、年中通してアクティビティはあるんだけど、わたしは一刻も早くパタゴニアへと下りたい&バリローチェをエンジョイ出来るほどお金に余裕ないので、今回はスルーします。
そして無事、宿の受付が閉じる直前にチェックイン完了。
遅くまでやってる所でよかった〜。
どうか、明日エルチャルテン行きの当日チケットが買えますように。

そして翌日。
宿で朝ごはんを食べたら、スーパーに立ち寄っていざバスターミナルまで。
20か21番のバスがターミナルに行くんだけど、バリローチェでもバスに乗るにはICカードが必要だというのを乗車してから知った。
運賃を払えずに困っていると、そこに座っていた地元のおばさんがスッと自分のカードから支払ってくれた。
慌てて「すみません💦いくらでしたか?💦」と聞くと「いいのよ、大した金額じゃないから」と言われた。
ほんの気持ちのお金を渡そうとしても受け取って貰えなかった。
優しい。本当にありがとうございます。
そしてバスターミナルに着いてMarga社のオフィスに行ってエルチャルテン行きのチケットを尋ねると、嫌な予感的中。
「今日のチケットある?」と言った瞬間「今日?!明日ならあるけど、今日は無理!」と、断られた。
エルチャルテンの宿を予約してしまっているわたし。
半泣きで「でも、今日、行かないといけないんです。他に方法はありませんか?」と尋ねたら、「今日行けるかはわからないけど、もう一つエルチャルテン行きのバスを手配している所があるわ。Chalten Travelsという所。」とのこと。
「本当ですか?!ど、どこでチケット買えますか?!」
「オフィスはセントロよ。」
「セントロ、、、、、」
また戻るのか。
しかも今回はバスのプリペイドカード要るぞ。
でも急ぎだし、ゆっくりバスで行ってる余裕なんてない。
なので泣く泣くタクシーで行くことに。
タクシーのおっちゃんはChalten Travelsがどこにあるか知らなかったので、さっきのオフィスのお姉さんに住所を聞いた。メインストリートにあるみたいだ。
そしてやっとChalten Travelsのオフィスに着いたものの、駄目元で「今日、エルチャルテンに行きたいんですけど、、、」と言うと、回答はさっきと一緒だった。
どうあがいてもしょうがないし、今日はここに泊まるしかないんだから、仕方なくチケットを手配することにした。
もしかしたらMarga社の方が安いかもしれなかったけど、またバスターミナルに行くのは嫌だし、Chalten Travelsの方はセントロから出発だったので、翌朝もバス停まで行かずに済む。
チケットを手配している時に、オフィスのお姉さんに事情を説明したら「え、Universal Travelsに泊まってたの?昨晩着いたなら、ネットで予約出来たのに。Universal(宿)にはお世話になっていて、いつも予約してくれるんだけど。男のスタッフじゃなかった?」と言われた。。。
女の子のスタッフに対応して貰ったと言ったら「そうなのね〜。女の子は新人だからわからなかったのかも。しょうがないね」と言われた😭
あー本当に悔しい。
彼女に「明日エルチャルテンに行かなきゃ行けないんだけど、ターミナルで当日券買えるかな」って聞いてら「多分大丈夫」と言われただけだった。
後悔してたってしょうがないんだけどね!。
でもまぁ宿にチケットを手配してもらうっていうメジャーな手段を思いつかなかったわたしも悪い。
いつも手数料上乗せされるのが嫌で、チケット等を予約する際は宿や旅行会社には頼らないようにしていた。
反省。
そして気になるお値段ですが、2018年3月現在でなんと2,180ペソ!!!!
約$100!!!!
ぎゃああああああ!!!!!笑
後で調べたけど、もう一社もどうやら値段はほぼ変わらないみたいでした。
過去のブログ見たら、1年ごとに200ペソずつくらい上がってた。アルゼンチンの物価上昇、本当にやばいんだね。
宿に戻って延泊をお願いしたら、OKして貰えた。
満室じゃなかったのがせめてもの救い。
今朝対応してくれたのはベテランの「例の男性スタッフ」で、落ち込んでくれたわたしを励ますようにバリローチェの観光スポットを教えてくれた。
バスのICカードも渡してくれたりして。ありがたい。
でも結果的に、わたしが乗るバスの番号を間違ったおかげで、彼のおすすめのビューポイントには行けなかったんだけど😭
行こうと思えば行けたけど、最近の不運続き(自業自得)で鬱になっていたわたしは、テンションを上げることが出来ず街まで引き返すことにした。
ごめんね、バリローチェ😢
ちゃんと見てあげられなかった😢
でも車窓からの景色だけでも十分楽しめた。朝は雨だったけど見事に晴れてくれて、湖と雪化粧したアンデス山脈が見事だった。
で、これを機にテントを買うことに決定(急)。
大きな買い物だけど、日本にいる時から1人用のテント欲しかったし、旅中だけでなく帰国後も登山とかで長く使いそうなので。
軽くていいやつを買ったので、$250しました!
そんなもんですテントなんて!
もちろんナショジオのとかだったら、クオリティ高いのに$40とかで買えちゃうんだけどね。
ナショジオのテント売ってる所なんてないので。
でもこれでレンタルとかトレッキングの旅程とか心配することなく、思う存分キャンピング出来る。
これはでかい。
自分のだったら天候だけ気にして自由にスケジュール変更出来るしね。
高い買い物だけど、初期投資だと思って。
***
ちなみに今朝一番ショックだったニュースが、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング先生が亡くなったこと。
もう本当に本当にショックで、わたしが一番尊敬する人の一人だった。
「ホーキング先生が亡くなってしまったらどうしよう」なんてバカなこと考えてたこともあったけど、まさかその日がこんなに近かったなんて。
彼のベストセラー”A Brief History of Time”は大好きな本の一つ。
もちろん難しすぎて理解出来ない箇所ばかりだけど、それが物理学や量子力学の世界。
この世界にどっぶりハマってしまったのも彼の影響が大きい。
この世界の楽しさを「一般人」にわかりやすく説明してくれたのが彼だもの。
彼のいる世界に生まれて良かった。
先週、留学時代からの友達が亡くなったばかりだけど、3月はなんだか辛いことが多いな。
最近は悲しいこと続きだから、素敵なことがいっぱい増えますよーに!!!
初日の出費:
Puerto Montt-Bariloche:CP18,000
食費:CP17,700
宿代:CP10,000
2日目の出費:
食費:CP10,070
宿代:$12.75
ATM手数料:P204
食費:¥1,785
3日目の出費:
タクシー:P90
Bariloche-El Chalten:P2,180
宿代:$12.75
ATM手数料:P204
食費:P50 65 71
テント:P4,980
マットレス:P450


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