今日から3日間、”New Torres del Paine(新たなパイネ国立公園)”と言われている「Cerro Castillo(セロ・カスティージョ)」でテン泊しながらトレッキングしてきました!
まずはPuerto Rio Tranquilo 9:00発のバスに乗ってVilla Cerro Castilloまで。
9:00発以外にも、9:30や10:00発もあるっぽいです。
片道6,000ペソでした。
今日は朝から晴天だったので、少しでも早く着いてトレッキングを開始したかったんだけど、道路がほぼ舗装されていないのと、工事で片側通行になっている場所が多数あったため、結局3時間以上かかりました…これはやばい…
Castilloに着いたら早速、荷物を置かせてもらうためにトレイルの近くのキャンプサイトを訪ねた(ブログにタダで荷物置かせて貰えるって書いてあったので)んだけど、なんと誰もいない…
待っていられないから、さらにトレイルヘッドに近いキャンプサイトに行くも、こちらも誰もいない…!お昼休憩か?!
でもこんなに天気いいのも珍しいし、ただでさえここまで来るのに足止め食らいまくったから、何が何でも今日登り始めたかった。
また丸一日何もせずに待つなんて嫌だ!
だから意を決して、不要な食料と服、洗面用具だけキャンプサイトの茂みに隠して、他の荷物を全部持って行くことにした…もちろんラップトップも。
めっちゃ重い。絶対15kgくらいある。
これで登山か…。ポーター気分。笑
あとはどのくらい勾配きついかが問題。
Cerro Castilloのトレッキングは、基本的に毎日10km以上歩くので、足と肩が持つかが心配。。。
まぁこれも来週登るワイナポトシに向けたトレーニングだと思うことにしよう。。。
とりあえず急いでパッキングし直したら、早足でトレイルヘッドまで。
本当は入場料7ドルくらいかかるはずなんだけど、出発した13:00がちょうど窓口が閉じる時間だったから誰もいなかった。
「チケットがない人は入場禁止!」って書いてあったけど、普通にゲート開けて侵入しました。
ごめんなさい、待てません。
Cerro Castilloのトレッキングで一番人気なのは4日間コースなんだけど、この場合町よりさらに7kmほど北に行ったLos Horquetasと言う場所がトレイルヘッドになっていて、そこまで自力で行かなきゃならない。
この場合初日はほぼ森林コースで終わるんだけど、もう暫く無いであろう晴天の日に湖のビューポイントに行きたかったので、わたしの場合は森林コースをスキップしてビューポイントまで直行する3日コースを選択した。
キャンプサイトは複数あるので、自分のスケジュールやロケーション(防風林があるかとか)を考えて選べる。
もちろんパイネと違って予約も使用料も不要!
景色は同等にすごいのに、なんて良心的なんだ!
おすすめのキャンプサイトは(3泊4日コースの場合)①Second Camp ②El Bosque ③Neozelandes です。
わたしは初日El Bosqueに泊まる予定だったけど、より湖に近いLa Teteraというところにしました。
そもそもスタートが13:00と遅かったのと、この日は風もなくEl Bosqueのある森の中まで進む必要がなさそうだったので。
大抵のキャンプサイトは水資源がある(そこら中に川が流れている)けど、Los Horquetasトレイルヘッドから一番近いFirst Campのみ水資源がないみたい。
トレイルはと言うと、本当に来て良かったと思えるような絶景続きでした。
結果的に毎日晴れてくれたのが一番大きいんだと思うけど、高山植物の花畑に紅葉、エメラルドグリーンの湖に氷河、トゲトゲに切り立った岩山に森林、豊かな雪解け水と森林…すべてに癒されました!!!
本当に豊かだった!
パタゴニアは今からが紅葉シーズンで(気温はもう冬って感じなんだけど)、森林の4割くらいが赤・橙・黄色に染まっていて綺麗だった。
シーズン終わり&パイネに比べるとマイナーなためか、ほとんど人に会わなかった。
だからふと立ち止まると、本当にシーーーーーンとしていて、たまに小鳥の声がする以外何も聞こえない。
パタゴニアは強風の日ばかりだけど、風がない日は本当に静かだからびっくりする。
その静けさにもうっとりしてしまいました。
まずは氷河湖。
荷物が重すぎたのと、ビューポイントまで直行で行く場合はずっと登りになるのでかなりしんどく、超スローペースで行ったので、着いた頃にはほぼ陰っていましたが…
これ!この碧さ!本当にエメラルドグリーン!!!
ちなみに翌日からは雲が多く、光が差し込んでいなかったので、やっぱり今日登って正解だった!ありがとう!
初日のキャンプサイト、La Teteraは湖からわずか1.3kmほど&下りだったので、寒くなる前にテント立てられました。
3月はシーズン終わりと言ってもまだ晩夏なので、20:00までは全然明るいです。
ちなみに真夏は22:30まで明るいんだって!いいなあ〜。
今日ろくに物を食べていなかったので、早めの夕ご飯を食べていると、隣にテントを張っていたオーストリア人のダニエルに声をかけられた。
彼はヒッチハイキングとテン泊で旅をする、トレッキング大好き野郎で、ほぼ食費しか出費がない。パタゴニアはこうゆう人がかなり多い。
だからその分山ごはんには常に本気で、大量の食材を持ってきて大きなフライパンで料理してた。
わたしの今回の大反省点は、急いでトレッキングをスタートしたため食材買い出しの時間がなく、インスタント系の食材しか持っていなかったこと。
だから周りのみんなが野菜とか果物とかお酒とか、何でも持っているのが本当に羨ましかった。
ダニエルに「山の一番の楽しみはごはんじゃん!何してんの!」とツッコまれました。
間違いないよね。反省。
彼は大抵、毎回一週間くらい山泊するパターンが多いんだけど、今回はたったの4日間なのにほぼ変わらぬ量の食材を持ってきていたので、夕ご飯の美味しいパスタをくれました。
「食べられないから食べて!」だって。ありがとう〜😭
つい先週、わたしが長年付き合った彼と別れたって話をしたら、彼も今回旅を始めるときに6年以上付き合った彼女と別れたって。
“New life starts”って言われて、その通りだなって思った。
というかソロパッカーは同じような人がたくさんいてびっくり。
そしてみんなタフ。
今日は快晴だったから絶対星空が綺麗だったんだけど、あまりの寒さにテントから出れなくて見れなかった😅
まあフィッツロイで見れたからいっか。
***
翌日は湖の前をまた通り、Neozelandesキャンプサイトまで。
Cerro Castilloは氷河に削られて出来たがれ場まみれで、気をつけないと足とられます。
わたしは転んでレギンスの膝の部分破けました…
いいやつなのに…ガレだったから地味に痛いし…
でも景色は最高!
丘の上は地球じゃないみたい。
こんな景色が続いたと思ったら、峠の向こうには紅葉した森林が広がっていた。
パタゴニアにも紅葉があるんだなぁとしみじみ。
日本は今お花見のシーズンみたい。
自然の中にいると季節の変わり目がわかって面白い。
最初の峠を登り終えれば、Neozelandesまではほぼずっと下りなんだけど、さすがに15kgもあるバックパックを背負ってガレ場の下りはきつい。
慎重に行かなきゃいけないのと、ずっと絶景続きなのとでかなりゆっくりペースで行った。
キャンプサイトに着いたのは15:00くらい。
まぁスタート自体遅かったんだけど。
キャンプサイトに着くと、ダニエル達のテントがあったけど、みんなもう一つの湖のビューポイント(更に3kmくらい)まで出ているみたい。
みんな頑張るなあ。
まぁわたしも荷物がこんなに重くなかったら行けたんだろうな😂
わたしは明日の朝行くことにしよう。もう全身ヘトヘト…
湖まで行く体力はなくても、まだまだ辺りは明るくて勿体なかったので、テントを張ったらお散歩に行くことにした。
キャンプサイトがある森のすぐ外には、360度絶景が!
美しい川と、紅葉と、切り立った雪山と、”Castillo”という名のふさわしいかっこいい岩山。
そのまま森の終わりまで散歩しに行った。
森の中って、日が差し込んでいても、日が沈んで薄暗くなってからでも綺麗。
緑に囲まれて幸せ。
そうそう、ダニエルがここら辺でよく生えている食べられるキノコを教えてくれた。
チリ人が教えてくれたんだって。
基本的に気にいっぱい生えていて、白くてまん丸。周りはかなり弾力があって、中はネトっとしている。
調理法次第では美味しく食べられるけど、普通のキノコと違うからそんなにたくさんは食べなくていいかな。
***
そして最終日。
今日中にCoyhaiqueに向かう予定のダニエルに別れを告げ、わたしは湖の方まで。
最初は晴れていたけど、やっぱり山の向こうから日が出ると共に一気に雲が出始めた。
湖に着いたら、日がまた差し込まないか待とうと思ったけど、時間が経つに連れて風が強くなっていく。
だんだん寒くなって来たし、なかなか太陽が顔を出しそうになかったので撤退した。
あんまりゆっくりしてられないしね。
キャンプサイトに戻ったら、まずは腹ごしらえ。
10:00くらいだったのでもう誰も居なくて、森を独占してご飯を楽しめました。
それからテントを畳んで、いよいよ帰路へ。
本当はわたしも今日中にコヤイケ(Coyhaique)に行きたかったんだけど、最終日ももちろん長距離なわけで。ここから14kmもあります。
連日の疲れ(重い荷物&毎日長時間移動&寒くてあまり寝れなかった)があったので、この14kmが長く感じた。
もちろん最終日も全く景色が変わって絶景で、何度も足を止めてうっとりしていたんだけど、保護区を出たところから町までの何もない3kmくらいが永遠に感じた。
だって景色変わらないんだもん。
ずっと牧草地の間の砂利道を歩いて行く。
しんどかったあ。
結局キャンプサイトに戻ったのは17:00頃。
もう体力・精神ともにヘトヘトだったので、今日はこっちで泊まることにした。
町は小さく物資も少ないとは言え、何でもいいから野菜が食べたかった。インスタント以外の、普通の料理が食べたかった。
キャンプサイトは初日にも訪ねた、Baqueanos de la Patagoniaという所で、トレイルヘッドと町の中間くらいにある。
一泊3,500ペソ。
共有スペースはかまどは有るけど、調理器具はない。
Wi-Fiはあるっぽいけど、機能してなさそうだから使わなかった。
今回も宿の人は外出中だったんだけど、お隣の農夫さんに尋ねたら「キャンプそこに貼っていいよ!アミーゴは外出中だから、電話かけとく!」と言ってくれた。
ありがとう〜〜
ブログでは「ホットシャワーあり」って書いてあったから、テント張ったら即シャワーだ!ってめっちゃテンション上がってたのに、農夫のおじちゃんに「お湯は牧で焚かないとだめだからね。ここに牧あるから、後は紙かなんか入れて燃やして」と…。。。
え〜〜〜……笑
もうヘトヘトだし、一刻も早くシャワー浴びたいのに、今から火焚くとか無理!
そんな気力ないし、それ以前に紙とか枯れ草とか、火を点けるものがない!
そして何より、台風並みに強風すぎて火一瞬で消える!!!
だから最初は「もうシャワーは明日でいっか…汗そんなかいてないし…とりあえずごはんか…」と、キッチンに。
でも共有スペースの暖炉で火を焚いてみたら、これが結構上手くいって、ここで炊いた炭火をシャワーの方に持って行ったら上手くいった!!!
やったあ〜〜〜〜〜またスキル上がった(笑)
でもどうせ牧で焚いたお湯なら、お風呂に入りたかったな…。
そして久々のシャワー。
最初はまだ緩くて寒かったけど、だんだん熱くなってきて気持ち良かった〜!
そして汗臭い服と靴下を全部洗って、暖炉の前で乾かす!完璧!
シャワーを浴び終わって共有スペースに戻ったら、チリ人カップルが普通に暖炉の前独占してて一瞬「このやろー」って思った(笑)
オーナーが帰って来て、他のキャンパーも集まったところで「わたしがお湯湧かしといたから!感謝して!」アピールw
それから、火をかまどに移してみんなでごはん。
ガスが節約出来て嬉しい♩
久々の生鮮食品とワインで大満足でした✨
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