今日は11:00発のバスで、エルチャルテンからエルカラファテまで♩
朝目が覚めてテントから出ると、フィッツロイから不気味な雲がぬっと出ていた。
基本的にフィッツロイ周辺は毎日雲が面白い。
さすが別名”Smoky Mountain”と呼ばれているだけある。
というか、やっとそれらしい姿が見れたかな。
今日の朝日はどんなだっただろう。
早めに10:00頃キャンプサイトを後にし、バスターミナルの方まで。
そうそう、結局昨日ターミナルに行ったとき、わたしがパスポートを忘れたおかげで1人分しかチケットを買えなかったんです。
でもオフィスの人に「ガラ空きだし、当日券帰るから大丈夫だよ〜」と言われたのでそれを信じた。
カラファテ行きのバスは3社ほどから出ていて、各毎日3本くらい運営している。
8:00、10:00、11:00、13:30など。
で、一番ちょうど良かった11:00のバスにした。
ふとフィッツロイの方を見てみると、さっきの雲がどんどん大きくなって、不気味な様子…
近寄っちゃいけない雰囲気というか、絶対ラスボス住んでるな、これ。
今山にいる人も面白いだろうな。
真っ白なフィッツロイ。
そしていよいよ、11:00にしゅっぱーつ!
MERGA社の乗り心地抜群のバスの、2階の一番前の席をゲット!
本当は席番違うけどねw誰も来ないことを祈って取っちゃいました💖
おかげで眺め最高💖
フィッツロイに別れを告げ、「また来るよ…」と名残惜しみながらチャルテンの町を後にする…
ところが、出発して15分ほど。
ずっと強風で揺られていたバスが、バンッ!と大きな衝撃で揺れた。
どうせまた風だろうと思っていたけど、他の乗客が騒いでいるのを聞いて後ろを振り返ると…
ええーーーーー!!!
窓ガラスが割れてるーーーーーーーー!!!
どうやら風で石か何かが飛んできて(それとも風圧のみで…?)窓ガラスが粉砕!
しかもこの席、普通に乗客乗ってたっぽい…
急いで避難してたけど…
ドライバーも慌てて2階に様子を見に来た。
さあて、どうするかな。
とりあえず、チャルテンの町に帰還することになった。
ただいま、フィッツロイ💖また会えたね💖
ドライバーがボスっぽい人と電話で話していて、どうするのかな〜と思って会話を聞いていると、どうやら何かで窓を塞いぐ作戦らしい。
例えば……ダンボールとかで。
え、いやいや、無理でしょw
こんなバス吹き飛ばされそうな強風なのに、ダンボール貼り付けたところで一瞬で吹っ飛ぶでしょw
1分も持たないだろw
でも暫く待っていると、オフィスのお姉さんがどこからかダンボールとベニヤ板みたいなやつ(というかどっかの壁剥いできたみたいなやつw)持ってきた!!!
…梱包テープと共に。
…おや?w
「え、そんなまさか〜w」と、シュウヤ兄さんと話していると、裏切らないのがパタゴニア。
この2人、テープでペタペタとダンボールを貼りつけ始めた。
ワクワクさんもびっくりの原始的な手法。
というか、これがパタゴニア流DIYなのか…!!!w
気づいたら、バスの中のテレビも梱包テープで補修されてたw
パタゴニアでは梱包テープが必須アイテムらしい。
もう、「どれだけ貼るんだよww」ってくらいテープを貼り続けるもんだから、テープの「ビビビビッ」って音がツボに入ってしまった。
「まだ貼ってるよw」みたいな。
そして、彼らが全力で頑張った完成作品がこちら。
これ、だめでしょw絶対ww
バスの外で見守ってた人も、深刻な面持ちで「いやあ。無理でしょ。」みたいな感じだったもんw
でも「みんな、待たせたね!」ってな感じで普通に出発した。
我々の予想では、他のバス会社に一緒に乗せてもらう予定だったんだけど。
テープを貼りまくっていたお姉さんが、バスから出て行く時に「良い旅を〜〜〜」って言いながら去って行ったのは笑った。
終始S兄さんのツッコミが面白すぎて、久々にあんなに笑った。
腹筋崩壊レベル。あー楽しかった。
そしてやっと出発。
後ろの窓が不安すぎて笑っちゃうけど。
道中の景色は、やっぱり見事だった。
リャマの群がたくさんいたり、死んだリャマを食べているコヨーテみたいなキツネ?がいたり。
ずーっと続くアンデス山脈とパンパ地帯、水色に光る湖。
ああ、パタゴニア来たな、って感じがする。
出発して3時間ほどで?カラファテ到着。
なんとあのダンボール、ほぼ無事だったから驚きw
宿はS兄に連れられるまま、日本人宿のHoetel Amelへ。
かわいい黒猫と、ふわふわのワンコ2匹がいる。一泊200ペソ。
2人ともシャワーを浴びて、洗濯物をしていると、わたしたちの到着からわずか1時間後くらいにフィッツロイのキャンプサイトで会った3人の日本人(りゅうさん&くみさん夫妻とヒロミさん)が!!!
彼らもペリトモレノに行く予定みたいで、13:00のバスで来たみたい。
部屋はギリギリ3人分空いていたので、みんなで一緒に3日間過ごせてよかった💖
その後わたしは、スーパーまで買い出しに。
お肉売り場に日本人男子2人組が居て、最初は「日本人結構いるな〜」って思ってたけど、斜め後ろ姿を見て「ん?!あれ?!そっくりさん?!」
キューバで会ったN&H君コンビにそっくりだと思ったらやっぱりそう!
声を掛けてみたら2人ともびっくりしてた!!!すごい〜〜〜〜!
宿も違うし、何よりルート全然違うし。
やっぱり世界は狭いな〜。
話を聞いてみると、N君は明日ペリトモレノに行くらしく、どうせなら一緒に行きたいからツアー会社のことを聞いてみたら、スーパーの目の前にあるらしい。
(恐らく)町で一番大きいLa Anonimaというスーパーの向かいにある、Hielo y Aventuraという旅行会社で、人気の”Mini Trekking”ツアーで3,300ペソ(約$163)。
ペリトモレノは元々「最悪行けなくてもいっか」くらいに思っていたんだけど、S兄に「今なら氷河の下入れるよ!最高だった!」と写真を見せられ、わたしも行く事にした。
氷河ツアーは高い事で有名だけど、ツアー内容を聞いてみたら”Mini Trekking”と言う割に丸一日かかるみたいで、①展望台 ②氷上トレッキング ③(条件が会えば)氷河の下に行くと、たっぷりの内容だったので、$160だったらかなり安い方だと思う。
ただ、入園料(500ペソ)とランチは付いていないので持参!
ただでさえ高いのに…入園料$25て…😭
なんとかならないの😭
ツアー料金はどこもほとんど変わらないらしいし、しかも日本人バックパッカーの情報は信頼性があるので、わたしも買い出しが終わったらそのままツアーの申し込みへ。
でも残念ながら、N君が参加する9:00発のツアーは満席だったので、仕方なく8:00発のグループで行く事にした。
それでも帰ってくるのは19:00頃というから驚き。
***
そして翌日。
9:00にピックアップが来て、他のツアー客と合流していざ出発!
ガイドさんはもちろんバイリンガルで、「今日は最高の天気ね!超ラッキーよ!」とハイテンションだった💖
天気がいい時は、いつもは止まらないビューポイントで写真撮影タイムがあったり。
すごい。
パタゴニアは、どこも湖が真っ青。
天気がいいから、多めに持ってきた防寒具もあまり使わなかった。
出発から約1時間半で、国立公園の入り口に到着。
ここで500ペソを払います…たっか…w
パタゴニア特有の森林地帯と、時々頭上を飛んでいくコンドルを見上げながら、国立公園の奥の方へ進んでいくと…
氷河だーーーーー💖
すごい。ってか規模。こんな巨大なんだ。
奥が見えないくらい広い。氷河なめてた。
地球温暖化が騒がれてるけど、ここの氷河は200年前とほぼ面積が変わってないっていうから不思議。
ちなみに氷河がある湖が濁っているのは、山の土を含んだ雪がやがて氷河となって、湖の方まで押されながら土を運んでくるから。
すごいなあ。
写真撮影が終わったら、展望台の方まで。
ここからは自由時間で、2時間くらい貰えるので、好きなように氷河の周りに伸びるトレイルを散歩しながらお昼ご飯食べられます。
最初はせっかくだから、時間ギリギリまでトレイルをお散歩しようと思ったんだけど、結局スタート地点付近が一番氷河を近く見れたので、そこに座ってごはん食べながら氷河が崩れるのを見てました。
今日は気温が高いのもあって、しょっちゅう雷のような「ズドーーーン!」という音が聞こえます。
音は後からくるので、音を聞いてから見るのではなく、水面の揺れを探すのが氷河が崩れる瞬間を見るポイントだとか。
わたしは見れたら満足だったのでムービーとかは撮ってないけど、この日は大規模な崩壊がたくさん見れてラッキー!
ガイドさんも「今日はでかいのがたくさん見れたからラッキーだよ!」と言っていました♪
ぼーっと見ていると、後からやってきたN君と再会!
結局同じ時間のツアーに参加できなくなったことを伝え忘れていたのでびっくりされたけど(ごめんなさい!)、2人で旅の話したり、今後の予定話したりした。
彼は明日からワークアウェイで2〜3週間ほどカラファテに滞在するみたい。
楽しそう♪
展望台の自由時間が終わり、集合時間にバスに戻ったら、次は氷河トレッキングの為にフェリー乗り場まで行きます。
フェリーに乗って、氷河のすぐ横をぐるっと回って行きます。
横から見るとなおさら大きいのがわかる!
他のツアー会社のグループと混ざって、15〜20人ずつくらいのグループに分かれるんだけど、その人数に対してガイド2人だけだし、一人一人にアイゼンつけるのでかなり時間かかってた。
特に、少しずつ雲が出てきたから、氷河の下に行く時に光が上手く入ってくれるか心配だった。
そしていざ、氷河トレッキング!
ところどころ大きな穴があったり、氷河の中に川が流れていたりして面白かった。
そうそう、氷河トレッキングが終わったら、ウィスキーを氷河のロックで飲めちゃいます💖
これは嬉しいサプライズ💖
お酒にも合うアルゼンチンのお菓子、bon bonも貰えるので幸せだった💖(頼めば好きなだけ飲める&食べられる。笑)
一瞬「あれ、これでツアー終わりとか??」って焦ったけど、ウィスキーを飲んでいる時にガイドが「みんな、今日はみんなラッキーだから、特別に氷河の下に行けるぞー!!!」とアナウンス。
毎年出来るわけではないようで、知らない人も多かったからみんな「やったーーー!!!」って大喜び✨
楽しみすぎる💖
アイゼンを外し、いざ氷河の下に入っていくと…
ええええーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
あっおおおおーーーーーーー!!!!!!!!
何これ何これ何これ?!!!!グラフィック?映画?自然のものとは思えない!
氷壁の形と色がいちいちすごい!!!
綺麗すぎる!!!!
なんだこれーーーーーー!!!!
みんなで大騒ぎしてた💖
さらに素敵なのが、奥まで行くと溶けた氷河でできた川が流れていて、そこに氷河からポタポタと落ちる水滴が波紋を作って神秘的だった✨✨
写真の色、一切加工してません。
それでもこの青さ。
息を飲む美しさってこうゆうこと。
氷河って、当たり前だけど、雪ではなくて氷なんだな〜って実感させられます。
美しい。
と、こんな感じで、氷河ツアーの満足度は200%!
来て良かった!というか、期待してなかった分もあってさらに感動した!
天候も、氷河の下に入れたのも、本当にラッキー。
パタゴニアには恵まれてる気がする。
ツアーから戻ったら、一緒に「肉と赤ワインを食いに行く」約束をしていた2人が「お腹減った!」と待っていた。
ステーキが食べられるお店は複数あるんだけど、出稼ぎで宿に長期滞在してる子がステーキが美味しいレストランで働いているらしく、「そこしかない!」と準備万端で行こうとしたら定休日だった😂
タイミング悪くWiFiが全然繋がらなかったので、町を歩いて探しに行くことに。
インフォメーションの人が教えてくれた場所が、そう言えばトリップアドバイザーで1位の所だった(名前聞いたら思い出した)ので、そこに行くことになったのだけれど…
そこにたどり着く前に、美味しそうなBBQとラムの開きを炭火で焼いているお店があったので「え、これじゃん?!」と言って覗いてみた…
どうやらただのステーキレストランではなく、なんとビュッフェ。
しかも中国系の人が経営しているから、料理内容も中華!
そして野菜もデザートもたっぷり!
で、もう「ここでいいねw」と、迷わず入店したのでした。
広いお店なのにほぼ満席で、中国人のツアー客に人気だからか、客の95%が中国人だったw
たぶん私たちも中国人だと思われてたんだろうなあww
席に着いたらとりあえずワインをボトル注文して、早速ビュッフェ開始💖
わたしとシュウヤ兄さんはとりあえず野菜から行ったけど、Hさんは「肉が食べたい!」と行って真っ先に肉の方へ向かっていったw
お肉はラムだけでなく色んな種類の肉が部位ごとに選べて、 BBQ担当のおじちゃんに食べたいやつを指さすとくれる。
列そんなに長くなくても割と急かされるw
みんな大満足のお味でした💖
ワイン全制覇しようとか言ってたけど、結局2本だけにして、帰りにまたワイン買って宿で飲みましたとさ♪
最終日はみんなをお見送り。
わたしも今日出るんだけど、最後に残るのって寂しいなあ。
時間があったので、キューバ以来再会したMさん(初日にスーパーで再会したN君とみんな一緒の宿で泊まっていたのに、ここで再会w)とお散歩。
この日は風もなく、天気が良かったので、山の方をぐるっと歩いて湖畔の公園まで。
久しぶりにブランコと滑り台して楽しかった💖
17:30頃、バスのピックアップが来て、夜行バスでLos Antiguosまで。
久しぶりに一人で。
またチリに戻って、Cerro Castilloへと向かいます。
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