4泊5日で、サルカンタイトレック(Salkantay Trek、マチュピチュを目指すトレイル)でトレッキングしてきました。
トレッカーの95%は、ガイド付きツアーで行くけど、ここももちろんソロで。
道中も大量のツアーグループとすれ違ったけど、見るたびに「ああ、本当に一人でよかった」って思うくらい騒がしかったので、ノウハウある人は個人で行くことをおすすめします。
難しいトレイルならまだしも、Salkantay Trek は初心者でも余裕な簡単なコース。
もちろん標高たかいし、急な登りもちょいちょいあるけど、普通の登山と一緒。
特別な技術はいらないし、トレッカーも多いので何かあっても周りに助けを求められるので安心です。
ちなみに有名なInca Trail は、最低でも1〜2ヶ月前から予約(入場制限あり)をしないとだめで、スケジュールの確定がしにくい旅人にとっては難しい。
天気も確認できないから、運悪いと景色も期待できない。
そして何より、世界トップの観光地であるマチュピチュで、一番人気のトレイル=観光客の数がやばい。
外国人まみれで、トレッキングどころじゃないです。
Gringo Trail(アメリカ人/外人トレイル)と呼ばれているくらい混み合っているらしい。
絶対嫌だそんなん。笑
さらには(Lonely Planet いわく)「Inca Trail よりも他のトレイル(Salkantay以外にもあり)の方がずっと空いているのに景色ももっと綺麗」らしいので、これはわざわざ Inca Trailに行く理由なんてない。
ちなみに Salkantay Trek は数あるマチュピチュへのトレイルの中で2番目に人気なので、ここも白人まみれでした。
単独行だから避けようと思えばいくらでも避けられるんだけど、嵐は突然にやってくるもので…
(他のソロトレッカーのブログにも”Tourist Storm”って書いてあった。わかりやすい表現。笑)
タイミングが悪いと集団に呑まれます。
なのでルートや時間帯を外すのがポイント。
ではざっくりと、Salkantay Trek のダイジェスト。
ただ長くなるので、最終日のマチュピチュは次の記事にて。
***
まず初日、クスコからコレクティーボでMollepataという村まで行きます。
乗り場はmaps.meに載ってます。約2時間、15ソル。
ちなみに乗客のおっちゃんに聞いたら、地元民は3ソルで行けるらしい😂
ペルー嫌いw
コレクティーボは5:00くらいから出ているみたい。
わたしは5:40に出ました。
あと、大半のツアーグループはMollepataではなく、隣村でかつ初日のキャンプサイトであるSoyapampaまで一気に車で行くみたいです。
でもクラシックルートはMollepataからだし、スキップするのは邪道だと思ってるので、わたしはMollepataから(行きたい人はMollepataでタクシー拾えばok)。
Mollepataに着いたら、入場料払わされました。10ソル。
あぁ、ペルーで入場料払わなくてもいいところなんてあるのか、、、
Mollepataの露天で朝ごはん。
5ソルでお腹いっぱい食べて出発です。
Salkantay Trek、雨季は絶対おすすめしません。
景色だけでなく、足元ぐっちゃぐちゃになります。
わたしはちょうど雨季が終わった頃だったので、歩けないほどではなかったけど、場所によっては水が溜まっていて泥&粘土でぐちゃぐちゃでした。
でもそれを除けば、さすが人気のルートともあって、ルート案内の看板があったり。
紙地図がなくても迷わなそうです。
村もたくさんあるし。
初日はずっと村の間を通りながら山を登っていくので、途中道がかなり狭かったり急だったりして、歩きにくかったところもありました。
でも景色は綺麗。のどか。
大抵のツアーグループはここを飛ばすので、キャンプサイトに着くまで誰にも会いませんでした。
初日のキャンプサイト、屋根付きだったのは嬉しかったけど、なんとたかがキャンプに10ソルチャージされました。
でも周囲に勝手にキャンプして良さそうなところはなかった(放牧地ばかり)なのでここで宿泊。
売店もあったので、初日からビール買って飲んだり(笑)
Salkantayはどこも湿気があって暖かかったので、夜凍えることはなかったです。
ただ他のツアーグループもここを利用するので、夜も朝もうるさかった。
特に朝。
5:00くらいに「コカ〜コカ〜!」と、ツアー客用のコカ茶を各テントに配りにくるガイドの声で目が覚めます。
わたしは急ぎでないからもっとゆっくり寝たいのだけど。
ツアーは全く朝が早いから仕方ない。
2日目は、最初ちょっと登るけど、あとは基本的にフラット&下り坂。
美しい雪山を望みながら、谷を下っていきます。
Salkantay Trek は2日目がハイライトかも。他の日はそこまで見所ないです。
ここだけしか主にトレッキングしないって人はいいけど、他のトレイルも行くって人は、Salkantay Trek つまらないかも。
3日目はひたすら下り。
4日目はひたすら登り。笑
ビューがいいなら全く問題ないんだけど、ずっと森の中だから景色ほぼ変わらず。
後半は飽きます。
2日目は晴れさえすれば、綺麗なコバルトブルーの湖 も見れるんだけど、わたしが湖に着くころに丁度霧がかかってきてしまって、綺麗な景色は望めませんでした。残念!
今は雨季が終わりかけの時期ともあり、午前中は特に、さっきまで晴れ間だったのに一瞬で霧に呑まれるということもしばしば。
マチュピチュ遺跡では、この霧のおかげで神秘的な景色が楽しめるんだけどね。
この日はCollpapampaという村でキャンプ。5ソルで泊まれました。
3箇所くらいキャンプサイトがあったけど、他のツアーグループはみんな別の場所に行ってくれたので静かに過ごせた。
ここでももちろん売店があるので、普通にビール買った(笑)
Salkantay は食料調達に困らなそうです。
手に入りにくいものだけ持っていけば、食料まるまる4日分運ばなくても良さそう。
翌日。
ツアーグループはみんな早朝に出るのだと思い込み、7:00くらいに出たらツアー客の嵐に飲み込まれてしまった。
なんとか早足で逃げる。笑
今年初旬にあった土砂崩れのおかげで 、メインのルートは修復はされたものの、まだまだ危険な状態(まず足の踏場がない)。
その為ツアー組は正式なトレイルではなく、川の反対側の道路を歩いていた。
ただ危険なところは本当に気をつけないと滑落するので、要注意。
おかげで全然人に会わなかったw
1組だけ5人のイスラエル人グループに会ったけど、ガイド付きなのにちゃんとこっち歩いていて素晴らしいなって思った。
でも悲しかったのが、観光客からの収入を頼りにしていただろうお店が何軒かあり、土砂崩れの影響でどこもシーンとしていたこと。
こちら側のルートは、コーヒープランテーションもあり、大抵のツアーはここら辺の農家に立ち寄って、村の生活や農業についての説明を受けていたみたい。
売店も農家も、土砂崩れの後からそのまま放置されているんだろうな。
1箇所農家に立ち寄ったけど、完全自給自足の生活をしていた。
鶏や豚を飼っていて、畑にはたくさんの野菜が作られ、換金作物としてコーヒーを栽培していた。素敵。
みんな幸せそうに生活していた。で、たくさんの可愛い子犬や子猫も…
この天使たちと遊んでたら1時間のタイムロスw
本当にねー、この子供もだけどめっちゃかわいかったの。
癒されたー。
この先にPlayaという村もあって、ここが3日目のメインのキャンプサイトでもあったんだけど、ここもやっぱり利用者がほぼいなくなり、どこも空っぽ。
わたしもまだまだ時間が早かったのもあって、先に進むことにした。
ちなみにここから、また分岐がある。
山を越えて反対側のマチュピチュ村を目指す方法(クラシックルート)と、最近は山をぐるっと回って、Santa Teresaという村まで車で行く方法。
車なんて邪道って思うけど、大抵のツアーはこっちでいく。
何故ならSanta Teresaには温泉があるから…(マチュピチュ村にもあります)。
でもPlayaか、隣村のSahuayacoから日帰りでSanta Teresaに連れてってもらう事も可能なので(キャンプすると大抵Santa Teresaまで行くか聞かれる)、クラシックルートで回っても温泉に行けます!わたしは行かなかったけど!
今日も行ける所まで行こうと、そのまま分岐から急勾配の山を登ります。
山に入ると、ここからまたコーヒープランテーション。
「森の雰囲気変わったなー」とか思って見たら、全部コーヒーの木でした❤️
元コーヒー会社の社員なんで、ちょっと興奮。
そこら中でコーヒー天日干しされてました。
まだまだ2時半くらいだったんだけど、ある民家から可愛い女の子2人が出てきて「Camping???」と聞いてきたので、地元のサポートしたいってのと、コーヒー農家に泊まれちゃうって事で了承!
かわいい女の子にお願いされちゃうとね。わたしも女やけど。ここも5ソルでした。
で、早速目に入ってきたのがこれ。
Inca Andean というこの農家、maps.meにも載っているので、機会があればぜひここでキャンプを❤️
お父さんもお母さんもめっちゃいい人です❤️
うわあー
これでコーヒーの外皮を取るのね。クラシック!
着くやいなや、「疲れてるでしょ?コーヒーはいかが?」と、美味しいコーヒー飲ませてくれました❤️
しかもかなり美味しい。雑味もほぼなし。
こんなに原始的な方法で精製しているのに、予想以上にハイクオリティだった!
テントを張ったら、釜戸で何か作っているので見に行ったら、ポップコーン!◊ ( ∩”◡”∩) ◊
暖炉でねこ様が暖をとってますが…
みんなでポップコーンタイムです!やったああああ!
みんな大好きポップコーン。
ご近所のおちびもたくさん来て、みんなで堪能します。
しかもわたしには特別にいっぱいくれた〜!
みんなもっと食べたいだろうに、ありがとう。
それから、コーヒーの焙煎。
お父さんは毎日麓まで降りて、煎りたてのコーヒーを売りに行っていました。
そうそう。
ここにも美ネコ家族が。
ねこ好きにはたまりません。個人的にSalkantay Trekのハイライトは、ねこ(笑)
ねこには甘いんで、お母さん黒ネコには貴重なイワシ缶をたっぷりとあげちゃいました。
基本的に、こっちでのトレッキングではツナorイワシ缶持ってくるけど、絶対ねこか犬に会って甘やかしてあげちゃう。
これからは1缶エクストラで持ってこないとだめだな…と学んだペルーでのトレッキング。
子猫抱いてたら、眠くなってきてフミフミし初めて寝ちゃったーーー
このキャンプサイト来て本当よかったw
翌日は、水力発電所(大抵のバックパッカーは、クスコからここまで電車かコレクティーボで来る)&マチュピチュ村を目指すのみ。
この日は峠越えで、晴れればマチュピチュ&その他諸々の遺跡が見えたりするんだけど、曇っていてあまり写真映えしなかったので省略。
天気悪いとこの日は本当につまらないかも😅
水力発電所まで降りると、列車と大量の観光客。
みんなさすがに身軽です。
駅の近くにはたくさんの売店やレストランが。
ここからは他の観光客と同じく、マチュピチュ村( Aguas Calientes)まで3時間かけて歩いて行きます。(列車でも行けるけど、アホみたいに高い)。
スタンドバイミーコースと呼ばれている通り、それっぽい。
ただ線路の上なんで、本当に歩きにくい。
とくにこの日は8時から歩きっぱなしだから、上手く歩けなかった😓
最初はマチュピチュ村は安宿がないと聞いていたから、マチュピチュのゲートに近い場所にあるキャンプサイトに行こうと思っていたけど、ここが15ソル取るのに対して、途中で会ったカナダ人のティーン達に「私たち泊まる所、ツインで15だよ!」と言われ、キャンプにホステルと同じ値段払うなんて馬鹿らしいと思って彼らについていった。
プライベートは空いてなかったけど、ドミで同じ値段の所を発見したので、「シャワー浴びてベッドで寝れるならドミでいい!」と思って即決。
この日は宿に着いた瞬間にビールを開けて飲み、久々にシャワー浴びていい香りになり、安くて大盛りの中華をたらふく食べて寝たのでした(写真、サラダバー付きの1人前で12ソル…もちろん食べきれず、翌朝食べました😅)。
マチュピチュ編へと続く。
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