【ラダック】レーから陸路でマナリまで(世界一周157-158日目)

アジア

今日はレーからマナリを目指して、途中地点にある村、キーロンに行きます٩( ‘ω’ )و🌟

早朝4:30にバス停に来いと言われたので、4:00起き。眠い。

昨日は結構疲れていたから「これは爆睡だな」と思ってベッドに倒れたのに、一晩中吠え続ける野犬の群れのせいで全く眠れなかった、、、

多分2時間くらいしか寝てない!!!

そう、レーの町はそこら中に野犬がいるんです。

日中はそうでもないけど、夕方以降になると町中を徘徊しているので注意。

4:15に宿を出発した時も、そこら中から野犬の声が。

どうかバス停まで無事にたどり着けるよう祈りながら、半泣きで人っ子一人いないレーの町を歩く。

いつもは宿の前に10匹以上はうろうろしてるから、今日はまだラッキーかも。゚(゚^ω^゚)゚。

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とはいえ、レーの野犬は基本的に犬同士でしか喧嘩せず、性格が穏やかな子が多い。

何匹も犬とすれ違ったけど、吠えられなかった。

むしろ犬より怖かったのが牛(笑)

昼間は何とも思わないけど、暗闇にいきなり浮かび上がる巨大な影と足音にビクビクしまくってた。笑

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全く人影がないもんだから、本当にこんな早朝のバスに乗る人なんているのかと思ったけど、バス停に着くとすぐにたくさんのバックパッカーが。

彼らにキーロン行きか尋ねるとそうみたいで、運転手が来たら天板に荷物を積んで乗車。

昨日チケットオフィスに行った時は説明されなかったけど、チケットを前日に販売して貰えなかったのはどうやらすでに満席だったからみたい。

レーからキーロン行きのバスは、乗車日から2日前からチケット販売開始で、一番安くマナリ方面へ行ける手段なので割とすぐに完売するらしい。

事前予習を全くしなかったわたし。

適当な座席に座ろうとすると、運転席の横のスペース(椅子ではなく、荷台用のスペースにカーペットが敷かれて、数名が座れるようになっている)にいた女性に、「当日チケットの人の席はここだって。」と教えてもらった。

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マナリ〜レー間の移動は、ジープでは全然平気だったとはいえ、ローカルバスはもっと時間がかかる&揺れやすい。

その長時間移動を、椅子ではなくカーペットの上で過ごさないといけないなんて…大丈夫かな。

でも先ほどの彼女曰く、「椅子よりこっちの相席スペースの方が楽だって運転手が言ってたよ〜」と。

本当かな〜( ‘-‘ )

当日券の乗客人数によっては、ギュウギュウになって地獄と化すと思って怯えてたけど、他バングラデシュ人の男性2人のみと共有したので、割とゆったりスペースだった。

他にも後から乗ってきたけど、彼らは空気を読んで通路に座っていた。

そして5:00に、ようやくレー出発。

相席で最初に声を掛けてきた女性は、なんとチベットのラサの人✨

さらに彼女、タンカ(チベット仏教の宗教画)のアーティストでもあった!!!

ここに写真を載せられないのが残念だけど、彼女の今までの作品の写真を見せてもらったら、その美しさと技術に驚き。

今まで色んなタンカを見てきたけど、彼女の描くタンカの美しさと繊細さと言ったら。

今までどんな人がタンカを描いているのか想像した事もなかったから、何処にでもいそうな女性が、この誰にも真似できないような芸術を描いているということに感動。

1つの作品を仕上げるのに3ヶ月くらいかかるんだとか。

基本的に昔から、タンカの色は全て岩石のミネラル。

岩石を手作業で削って水に溶かして使う。

最近は石を削る作業も機械化してきてるみたいだけど、機械と手作業とではすでに、削られた石の色が違うんだとか。

彼女いわく、作品を見た瞬間に、どの塗料が機械か手作業かすぐわかるそう。

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また、それらのミネラルから出来た”絵の具”は、ほぼ水に近いため、一回塗っただけでは全く色が出ないため、色がはっきりしている箇所は50回ほど丹念に塗り直されているらしい。

タンカを描く台紙も、基本的にはコットンがベスト。

シルク等の生地よりも色が長持ちするんだとか。

ただでさえセンスと繊細な描写が問われるタンカ。

背景知識が全く無かったがゆえ、これほど丹精と月日の要る芸術だと知って驚き。

*

彼女には恩師がいて、幼いころから学校でタンカを勉強したんだって。

彼女はもちろんチベット仏教徒だから、今回はインドのチベット寺院の仏教芸術を見に来たらしい。

日本にも来た事があって、京都の寺院の芸術もとても気に入っているんだって。

この後は、キーロンから東に200km行ったところにあるカザという町に、バスで10時間かけて行くんだとか。

たったの200km弱で10時間。

『世界一の悪路』と呼んでも過言でないほどのレベルらしいです。

むしろ、道なき道を行くと言った方が正しいとか。

じゃないと200kmを10時間かけて行けないもんね。

*

あと、チベット自治区では何故か政府側から「僧侶にならないよう」圧力がかけられてるらしい。

昔は当たり前に僧侶になれたのに、今では数々の試験を受けて合格しないと僧侶になれないんだって。

政府は国民を”普通の職業”に就かせて、経済成長させたいのか。

とりあえず、チベット自治区では色んな所で、政府から”チベット文化を弾圧する”動きがあるみたい。

チベット自治区なのに。

また、同じく相席したバングラデシュの男性。

バングラデシュの見どころとベストシーズンを色々教えてくれました🎶

あと、今までベンガル語ってちゃんと見た事なかったけど、ベンガル語のキーボードを見せてもらったら、文字が可愛くて興奮した(笑)

ヒンディと結構似てると思ってたけど、結構違う。

どれも形が可愛い。象形文字見たい。

ちなみにバングラデシュのテレビでは、インドの番組やボリウッドばかり流れているので、習っていなくても大抵みんなヒンディも話せるみたい。

北欧各国でよく、英語の番組が多く流れていて、みんな英語話せるのと一緒だね。

途中工事で、道路が一時通行止めになった。

誰もが「あと2時間くらい足止めくらうかもね〜」と言っていたけど、10分もするとトラックが移動し出発。

この時バスの乗客の一人が、まだまだバスは出発しないと思って、暇つぶしに崖を下りて行って遊んでいたようで。

それに誰も気付かずバスが発車して、ふと気付いた人が

「あと一人!まだ乗ってないーーーー!」と大騒ぎ。笑

でもトラックに前後塞がれているバスも、急には止まれないので、1kmくらい下山。

置いて行かれたインド人男性は、道路脇の山道をダッシュでショートカットして下った先で、バスと無事合流。

「生きて帰ったよ〜〜ん!」とバスに乗り込むと、乗客みんなから歓声が。笑

長い道のりでも、こうゆう出会いや事件が起きるから飽きない。笑

レーまで来る時と全く同じルートだけど、帰りにはどの山もたくさん雪を被っていて、シーズンの終わりが近いことを知らせてた。

どの山も雪化粧して、すっかり冬の装い。

あぁ、ボードしたいな。

*

乗車すること約14時間。

19:30頃にようやくキーロン到着。

とりあえず何軒か宿を回ってみたけど、どこも宿代Rs.500ばかり。

疲れてたからこれ以上安宿を探すのは諦めた。

今日泊まったのは、Mount Meru Guest Houseというところ。

バスターミナルから伸びる、ゲストハウス街のある道沿いで、ターミナルから100mくらい。

Wi-Fiないけど、プライベートバスルーム&ホットシャワー付き。

田舎だからRs.300くらいで済むと思いきや、結構高いんですね〜。

*

ちなみにわたしがチャチャっとチェックインを完了し、夕飯を済ませて外に出ると、バスで一緒だったメンバー(チーム・バングラデシュ)がウロウロしていて、「部屋どこにした?!」と聞いてきたので、教えてあげたら結果的にみんな同じ宿に(笑)

明日のマナリ行きも一緒なんだろうな(笑)

これで寂しくない❤️

ちなみに夕食はヤギ肉のシチューとごはん。

やっぱり普段食べてないから、獣臭さにやられて半分しか食べれなかった。

羊は好きだけど、ヤギはやっぱり強烈です。

続く。

2日目の出費

初日:Rs.840 (¥1,444)

  • レー〜キーロン:Rs.600
  • 食費:Rs.240

2日目:¥2,279 (日本円換算後)

  • 交通費:¥311
  • 食費:¥1,105
  • 宿代:¥863
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