今日はラダック地方ダルクンから、レーまでの帰路へ。
出来れば途中にある、有名なチベット僧院のラマユル・ゴンパに寄ろうと思います。
6:00〜6:30に、ダルクン発カルギル(Kargil)行きの乗り合いタクシーがあるとのことなので、早朝に宿のお母さんに別れを告げて出発し、メインロードに出て待つこと5分。
6:20頃に一台の車が通りかかり、降りてきた乗客のおじいちゃんが「何処行くの?」と声を掛けてきて、カルギルに行きたいと告げたら「このタクシーがそうだよ」と教えてくれた。
タクシーが本当にあるのかさえ半信半疑だったから安心。
隣町に着く頃には車内は満員(子供入れて10人くらい)になり、出発。

トゥルトゥクもダルクンもそうだけど、ネットも観光客も食堂もない”究極の田舎”に来ると、いくら田舎っ子&旅好きとは言え、いざ来てみると急に寂しくなってホームシックになる。
でも帰る時にはもうすでに愛着が湧いてしまっていて、出会った人たちを含めて村を去るのが惜しくなる。
ダルクン、結果的に来れて本当に良かったな。
本当はダーに行くつもりが、ゲストハウスのオーナーに連れられて、聞いたこともない村に連れてこられて。
着いた時はもう夜で、辺りの様子も見えず、「とんでもない所に連れて来られてしまった…」と不安でいっぱいだった。
ハヌーやダーの人たちは、写真をバシバシ撮って帰っていく観光客を避けようとする人も多いって聞いていたから、お互い嫌な気持ちになるなら行くのを控えようかとも思ったけど。
ダルクンの人たちはみんな笑顔で挨拶してくれた。
観光客のわたしを快く迎えてくれて、本当にホッとした。
四季の感じられる「本当に豊かな村」。
全てが自給自足。
時が止まっている。
水路がキラキラと流れる、静かな村。
本当に美しかった。
お腹を壊したせいで、結局ダーには行けず、どんな村なのかはわからないけど。
時間のある方は是非、ダルクンにも行って欲しい。
パーミットの要るエリアで一番素敵だと思った村です。
インド・パキスタン国境付近特有の村の生活文化が見られます。
『花の民』、Brokpaの人たちは住んでいるけど、彼らの写真を撮るために行くのではなく、最低でも一泊して、村民たちとゆっくり話して過ごして欲しい。
その方がずっと、彼らのことを理解できるから。
昨日、頭に花飾りを付け、クリーム色の長い三つ編みを束ねた、年配の美しい彼女に会った時は
「あぁ、彼女の写真が撮れたら」
と思ったけど、ご年配だからこそそっとしておこうと思った。
「写真撮ってもいいですか?」とも訊けなかったな。
訊いたら承諾してくれたかもしれないけど、心の中に刻んでおこうと思った。
またラダックに来る機会があったら、またダルクンに来よう。
パーミット期間、全部アーリア圏の滞在に使ってもいいな。
そのくらいおすすめです、このエリア。
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さて、話は戻り。
走って1時間ほど、車窓からの景色を楽しんでいると、ジープがエンスト。
もうビックリするくらい、ラダック地方はエンストがお決まり。
どこも悪路なのに、古い車&安いオイルで走っているから。
エンスト&事故がなかったらラッキーってくらい、ほぼ毎日ある。
ただでさえ移動時間がかかる山道&悪路なのに、プラスアルファでタイムロスが出てくるから、ラダック観光は一筋縄にはいかない。
狭い道路のど真ん中でエンストを起こし、後ろには別の乗り合いジープが。
治る気配がないので、とりあえずみんなでジープを道路の端まで押すことに。
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すると後ろのジープの人が「こっちのジープ乗っていいよ!」と神対応。
最初のジープの乗客半分を乗せ(ほとんどは荷台)残り半分の乗客はその場で待機。
おばあちゃん達「ジュレ〜(またね)」って手を振ってくれたけど、先に行かせてもらってなんだか申し訳ない。
人の優しさに、心がギュってなる。
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そして、ダルクンからカルギルまでの道中の景色も最高だった。

ラダック地方はどこも景色が似通っているのかと思ったけど、移動するにつれ村の雰囲気や造りも変わってくる。
特にカルギルはムスリムの町なので、道中の村からはチベット寺院が減り、代わりにポツポツとモスクが。
そしていちいち絶景。
そして今日は少し雲が出ていて神々しい。
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途中、お茶屋さんでちょっと休憩。
体調が少し回復したので、揚げチャパティを食べたけど、朝から油はさすがにしんどかった。。。

9:30頃、カルギルに到着。
町はアラビア文字で埋め尽くされ、女性は全員ヒジャブ(スカーフ)を被っている。

カルギルは、レーとスリナガルを結ぶ中継地点になるから、そこそこ大きな町なんだけど、観光地ではないから外国人が珍しいのか、タクシーに乗ってるだけでみんな凝視してくる。
芸能人気分です。笑
シェアタクシーのドライバーに
「ラマユルまで行きたいんだけど、バス停どっち?」
と聞くと、
「バスは早朝か夕方しかないから、シェアタクシー乗り場まで連れてってあげる」
と言われ、タクシースタンドに(写真の赤ピンのあたり)。

ほとんどがスリナガルかレー行きのタクシー。
早速レー方面のタクシーの客引きが来たので、乗客が集まるまで八百屋さんでフルーツ買って食べたり本読んだりして待機。
しっかし、これがなかなか出発しない。
気づけば2時間。
シェアタクシーでこんなに待つとは。
何が辛いって、日差しが物凄く強くて、ジリジリ暑い。
乾燥してるから、日陰はむしろ寒いくらいなんだけど、日中はさすがに日陰がない。
読書しようにもしんどかった……
そしてようやく12:00頃出発。
結局2時間半待った。長かった〜。

この道中も絶景だった。
ラマユル周辺は「月面世界」と言われるほど、荒涼とした景色が広がっていて、ラダック地方の中でも独特。

途中落石で足止めにあったり(よくあるみたいで、大抵の車はフロントガラスが落石によってひび割れている)。
そして乗ること4時間、16:00頃ラマユルに到着。
で、ここで想定外の事態が。
シェアタクシーのドライバーに運賃を聞くと「1,000ルピーだよ」。
1000ルピー?!!!!
カルギルからラマユルで?!!!
たったの100kmですけど!!!
ちなみにダルクンからカルギルまで65kmで105ルピー。
レーからディスキットは115kmで400ルピーだった。
「え?!嘘でしょ?!」
と言ったら
「レーまでも1,000ルピーだよ。レー行きのタクシーだから同じ値段請求するんだ」
と言われた。
あ〜〜〜どこも同じくらいの値段だろうと思って、今回に限って値段聞かなかったわたしがバカだった。
別の乗客に「レーまでRs.1,000って本当…?」と聞くと、「そうだよ」とあっさり回答。
それでも信じられない…
実はみんなグルなんじゃないかと思うくらい…高い…
みんな金持ちなだけなのか…
*
悩んだあげく、そこまでラマユルに拘りはなかったので、スルーしてレーまで帰ることに。
ラマユルも見たかったけど、またレーまでの運賃払ってまで残るよりか、町に帰って美味しいもの食べたかった…。
ちなみにラマユル、宿を歩いて回ってはいないけど、最初に声を掛けてきた宿(宿の集中しているDragon Garden Guest Houseの辺り)がシングルRs.400でした。
山間の宿の割に安い。
もちろんネットはないと思うけど。

そして18:00頃にレー到着し、前回泊まったBabu Guest Houseへ。
前回は日本人が6人もいて、日本人宿と化していたのに、帰ってきたらやっぱりみんないなくなっていて寂しかった。
猫たちがいるから戻って来たけど、今日は寒いからかみんな部屋の中に閉じこもっていて会えなかった( ´・ω・` )
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翌朝、9:30まで爆睡。
体調不良のせいですっかり睡眠不足だったのです。
一昨日は体調不良だったのと、昨晩は寒すぎてお風呂に入らなかったのとで、2日ぶりに熱めのお湯で浴びるシャワーは(バケツだけど)最高だった。
自分、キレイ✧ \( °∀° )/ ✧
お腹は完全には治ってないけど。
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ちなみにBabu Guest House、洗濯する場所もちゃんと設けられてるので、便利です。
ラダックは気温低い日でも、乾燥地帯なので洗濯物も一瞬で乾く。
だから逆に、肌もバッキバキになるので、リップクリームや保湿グッズは必須アイテム。
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のんびりしていたら、あっという間に12:30。
チベタン料理にも少し飽きてきたので、美味しくないけど久々のGerman Bakeryでランチ。

宿に戻ってフライトを調べようと思ったけど、ネット繋がらない。
なのでレーからデリーへは、またマナリ経由のタクシーでゆっくり行くことにした。
チケットを買いにバス停に行くと、マナリへ行くならタクシーだとRs.2,500、バスならRs.600〜と言われた。
宿で会ったバッパーは、旅行会社だとRs.2,300~2,500だけど、バス停ならRs.2,000だったと言っていたから、往路と一緒でRs.2,000くらいで行けるとは思っていたけど、バスという手段があるのか。
バスには割と懲りてる(常時鈍行&エンスト)けど、一泊分宿代が掛かったとしても安上がりなので、開き直ってバスのチケットオフィスに行ってみた。
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オフィスのおじちゃんに明日マナリに行きたいというと、マナリ行きはないけどキーロン(Keylang、マナリの手前の町)行きならあるとのこと。
先述のバッパーも、マナリへ直行するよりキーロンまでバスで行った方が安いと言っていたので、そうすることに。
キーロンまででもRs.600と言われ、思ったより高い(オフィスの外にある運賃表には、何年も更新されていないのか、Rs.400くらいって書いてあった)けど、どっちにしろタクシーやフライトよりは安いのでこれに決定。
「チケットは明日バス内で買えばいいから、明日の早朝に来てね」
と言われ、集合時間を尋ねると
「4:30だよ🎶」だと…!!!
出発自体は5:00みたいだけど、さすがに4:30にバス停集合は初めてだわ…
まぁその分、当日の18:00くらいにはキーロンにつけるみたい。
もちろん、スムーズに行けばの話だけど。
なので今日はさっさと寝て明日のバスに備えます。
今日は1日子猫たちと遊びまくる予定だったのにな。
おやすみなさい!!
初日:Rs.1,415 (¥2,433)
- 食費:Rs.240
- トイレットペーパー:Rs.25
- ダルクン〜カルギル:Rs.150
- カルギル〜レー:Rs.1,000
2日目:Rs.1,155 (¥2,006)
- 食費:Rs.555
- 宿2泊分:Rs.600

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