【世界一周】陸路での国境越えってどうやるの?イミグレの手続きと注意点

世界一周/旅行

陸路で国境を越えるのって、どうすればいいの?

世界一周のような長期旅行では、誰もが経験する国境越え

島国である日本に生まれ育ったわたしたちにとっては、未知の世界ですよね。

わたしも初めて徒歩で国境を越えたときは、ドキドキしてとても興奮しました(笑)。

そこで本記事では、

  • 国境越えのながれ
  • やること&必要なもの
  • ポイントと注意点

について、筆者の経験をもとに解説します。

この記事を書いた人:

  • 世界一周バックパッカー
  • 累計5年・40カ国をひとり旅
  • 中南米・アジア・中東を陸路移動

本記事を読むことで、国境越えの際に必要な準備や、失敗しないためのポイントを知ることができます。

これから海外旅行に出かけたり、世界一周を計画している人は、ぜひ参考にしてみてください。

国境越えのながれ

まず国境越えのながれについて、ざっくりと説明します。

国境手前の町までいく
中国ーラオス国境

まず、国境の手前の町のイミグレーションまで行きます。

バスは直通(入国先の街まで行ってくれる)な場合と、国境前後で乗り換える場合があります。

乗り換えの場合、国境を越えたところでバスやタクシー・トゥクトゥクなどが待機してくれているので、心配はいりませんよ!

出国手続きをする

イミグレーションで出国手続きをします。

入国時に記入した「出国カード」を提出し、出国税がある場合ここで支払います。

パスポートに出国スタンプを押してもらったら、出国手続きは完了。

国境を越える
ミャンマーからタイへ

バスが直通の場合も、乗り換える場合も、国境は徒歩で移動することが多いです。

(たまに、バスの中で全ての手続きを終わらせ、バスを降りずに国境を越えられることもあります。)

直通バスの場合、国境の向こう側で待機してくれているので、乗り遅れないように急ぎましょう

入国手続きをする

国境を越えると、入国先のイミグレーションがあるので、そこで入国手続きをします。

まず出入国カードを記入し、入国カードとパスポートと一緒に提出して、入国スタンプをもらいます。

このとき、滞在目的・日数・滞在先をきかれるので答えられるようにしておきましょう。

出入国カードにも滞在先の住所を記入する必要があるので、あらかじめその日に泊まる宿を決めておきましょう。

出国カードは、また出国するときに必要になるので、大切に保管しておいてくださいね。

それから荷物の検査が完了したら、出国手続きは終わりです。

タクシー・バスで街まで

直通バスでない場合、イミグレーションの先に待機している乗合バスやタクシーをつかまえます。

タクシーやトゥクトゥクの場合、行き先の町の名前と運賃をかならず確認しておきましょう。

やること・必要なもの

ビザの取得

まず、入国先のビザが必要かどうか確認します。

ビザが必要な場合、オンラインか大使館で事前に取得が必要か、アライバルビザ(イミグレーションで発行)があるかを確認しましょう。

日本のパスポートは、多くの国でビザの免除(入国日から2〜3週間までなど)がされていますが、期間をすぎてしまうと不法滞在になるので、あらかじめ免除期間も確認しておきましょう。

ルートチェック

ビザの確認ができたら、ルートチェック。

東南アジアや大きな国では、イミグレーションがある町(チェックポイント)数カ所あります

同じ国でも、ルートによっては治安が悪かったり、アクセスが不便だったりするので、事前に旅人のブログで情報収集しましょう。

また、外務省のホームページを参照に、最新の安全情報をチェックしておきましょう。

交通手段をしらべる

ルートが決まったら、国境前後のアクセスについて調べます。

  • 国境前後の町の名前
  • 直通のバスはあるか
  • どの交通手段がベストか(料金・安全性)
  • 乗り換えのバス・タクシーはたくさんあるか
  • タクシー料金の相場

について、なるべく最新の情報を、旅人たちのブログやSNSを参照にして調べましょう。

特に、利用者が少ない国境だと、乗り換えのタクシーがなかったり、国境が閉じていたりすることもあります。

安全性やアクセスに確証がもてない場合は、遠くてもなるべく利用者の多い国境を選びましょう。

出国カード

入国時に、入国カードと一緒に記入した出国カードを、忘れずに持っていきましょう。

出国税の有無

国によっては、出国税がかかる場合もあります。

現地通貨を使い切ってしまい、出国税が払えないということのないように、出国税の有無のチェックもしておきましょう。

ワクチン接種
  • 新型コロナウイルス
  • 黄熱病(アフリカ諸国)

など、ワクチン接種証明が必要かどうか確認し、その場合はワクチンを打っておきましょう。

ポイントと注意点

両替のタイミング

出国前に現地通貨は使い切ってしまうのが理想ですが

  • 出国税がかかる場合
  • 乗り換えのバス・タクシー代が出国前の通貨で支払える場合

は、その金額分だけ通貨を確保しておきます。

バス・タクシー代に関しては、旅人のブログを参照に、どの通貨で支払えるか確認をとっておきしょう。

ただ多くの国境では、両方の通貨が利用できる場合が多いので、街に出るまで大きな両替は必要ありません(国境にいる両替商はレートがかなり悪い!)。

また、アライバルビザの取得は、現地通貨だけでなく米ドルでも支払える場合がほとんどです(米ドルは常にいくらか持っておきましょう)。

タクシーの相場を調べる

バスや乗合タクシーの場合は、他の乗客がいるので心配ありませんが、トゥクトゥクやタクシーの場合は、ぼったくられる可能性が高いです。

事前に料金の相場を調べておき、べらぼうな金額を言われた場合、ほかのドライバーと値段交渉をするようにしましょう。

旅人がいたら声をかける

国境越えでいちばん注意したいのが、バスに乗り遅れてしまうケースです。

バスの他にトゥクトゥクやタクシーがあればなんとかなるのですが、どちらにしろ出費が増えます。

国境を越えるときに他の旅人(いなければ現地民)に声をかけておくことで、万が一自分だけイミグレーションで時間をとられて乗り遅れそうになっても、他の人が気づいてくれます

また、交通手段がタクシーのみの場合も、他の旅人とシェアすることができるので、かなりコストを抑えることができます。

挨拶だけでもいいので、勇気を持って声をかけてみましょう!

時間には余裕をもって

国によっては、国境越えに何時間も待たされるケースも少なくありません。

東南アジアは割とスムーズですが、アフリカは国境を越えるのに丸1〜2日かかることも珍しくありません。

また、急なストライキや情勢悪化などによって、足止めを食らうこともしばしば。

予定は詰め込みすぎず、「スムーズに行けばラッキー」くらいの気持ちで、心に余裕を持っていきましょう。

賄賂・ウソつきに注意

国境越えでよくあるのが、悪徳な両替商や、イミグレーションでの賄賂です。

賄賂を支払わないと、入国スタンプを押してくれないなんて嫌がらせもたまにあります(ラオスなど)。

わたしもラオスで賄賂を払わされたことがあります。嫌がらせがあることは知っていたんですが、口論している時間が無駄ですし、大した額ではないので割り切って支払いました。

賄賂はイミグレーション職員の独断と偏見で決まります(わたしと一緒に国境を越えた欧米人は嫌がらせにあいませんでした)。

なので事前に、先人の情報をもとに、そういった嫌がらせや詐欺師への対策を考えておきましょう。

番外編:イスラエル国境
エジプトーイスラエル国境

番外編として、イスラエル入国を考えている人へ。

バックパッカーの間では有名な話ですが、パスポートにイスラエルの入国スタンプを押されてしまうと、そのあと多くのアラブ諸国で入国拒否されてしまいます。

1.イスラエルの入国印

イスラエルの入国印がパスポートに押されている場合、イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国(イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア、イラン)に入国することはできません。

在ヨルダン日本大使館

そのため、イスラエル入国時にはイミグレ職員に

パスポートにスタンプ押さないで!!!

と伝えるのが鉄則になっています。

そうすると、パスポートではなく別紙に入国スタンプを押してもらえます(なくさないように!)。

ちなみにわたしは、これを伝えるタイミングを完全に間違え、油断した瞬間にスタンプを押されてしまいました…(涙)

そのあとイランやイエメンに行こうと思っていたのでショックでした。完全にやらかしましたね。笑

ちなみに、万が一押されてしまった場合でも「やむを得ない事情」として、役所でパスポートを再発行してもらえますが、手続きが面倒なので、全力でスタンプを阻止しましょう!

最後に

アルゼンチンーチリ国境

わたしは初めての国境越えがイスラエルだったのですが、エジプトから歩いて国境を越えたときは「わたし、イスラエルにいるんだ!」と興奮しました。

はじめは緊張しますが、国境越えの大まかな手続きはどこでも一緒なので、すぐに慣れます。

そして何より、日本のパスポートは世界最強

日本のパスポートを持っているだけで、ビザが免除されたり、厳しい検査もなく入国させてもらえます。

陸路での国境越えは、島国育ちの私たちにとっては、ドキドキワクワクの一大イベント。

あなたもぜひ、そんなドキドキの瞬間を楽しんできてくださいね!

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