パスポートのデザインが、2020年から浮世絵デザインになったことはご存知ですか?
ちょうどパスポートの有効期限が満了になり、新デザインのパスポートをゲットしたので、写真でご紹介したいと思います!
- 新デザインパスポートについて
- 申請方法と必要書類
- パスポートに関する注意点
パスポートをこれから更新する方だけでなく、これから申請するという方も、パスポートの申請方法や注意点を再確認することができます。
パンデミックによる各国の入国制限が軽減されてきた今、新しいパスポートを持って、ぜひ海外旅行に出かけましょう!

- 世界一周バックパッカー
- 累計5年以上を海外放浪
- 過去に40カ国をひとり旅
- 世界一周再開予定(2023)
目次
パスポートの更新
最新版は浮世絵デザイン!
2020年3月より、パスポートのデザインが大きく変わりました。
なんと、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」が採用されたのです。
今日さっそく新しいパスポートを取りに行ったのですが、中身はこんな感じでした!


か、かっこいい〜〜〜〜〜!!!!
浮世絵デザインに変わったことは前から知っていたのですが、想像以上にクオリティが高くてびっくりしました。
なんと、全ページに別の浮世絵が描かれているのです。

美しすぎて、なんだかスタンプを押されるのももったいない気がします。
雑に「バーーーン!」と斜めにスタンプを押されたくないですね。笑
そして、さすが日本のこだわり。
緊急連絡先の記入欄にまで、富士がプリントされていました。

入国スタンプが全くなくても、出会った人に自慢したくなるパスポートですね!
パスポート更新はいつから?
パスポートの更新は、有効期限が1年を切ってから申請することができます。
「1年もあるから今度でいいや」と思ってしまいがちですが、有効期限が半年を切ってしまうと、多くの国への入国やビザの取得が難しくなってしまいます(詳細後述)。
すぐに海外旅行の予定がなくても、期限が近づいてきたら早めに更新することをオススメします。
旧パスポートは返却される

パスポート更新したら、古い方は回収されちゃうの?
わたしも不安でした。
でも、安心してください!
穴を開けてちゃんと返却してもらえます!

このように、表紙だけでなく中の詐称ページにも「VOID」の穴があけられて返却されます。

過去に訪れた40カ国のスタンプが押してあったので、没収されたらどうしようと焦りました。笑
最近は各国でEビザ(電子ビザ)による入国審査が採用されはじめ、スタンプを押してもらえない国も増えてきましたが、それでも入国スタンプがあると、大切な思い出になりますね。
料金と取得期間
2種類の有効期限でえらぶ
パスポートは、5年もしくは10年の有効期限から選ぶことができます。
手数料はそれぞれ11,000円と16,000円となりますが、「将来は海外に行かない」という場合を除き、10年タイプを選んだ方が賢明でしょう。
ちなみに5年ものは紺色、10年ものは赤色の表紙となっています。
なお、申請時に満18歳未満ですと、5年用のみ申請可能となりますのでご注意ください。
取得までの期間
新規でも更新でも、申請から受領まで、およそ1週間かかります(土日祝を除く)。
そもそもパスポートがないと航空券を手配することもできず、旅程も立てられないので、スケジュールの詳細が決まっていなくても、早めに申請しておきましょう。
更新ならお早めに
「ギリギリに更新すればいいや」と思われるかもしれませんが、残存有効期間には注意が必要です。
なぜなら、残存期間によっては入国ができなかったり、ビザが降りない場合があるからです。

例えばタイやシンガポールは、残存期間が6ヶ月以上ないと入国できません。
海外旅行のチャンスは、思わぬタイミングでやってくるもの。
いつでも旅行できるように準備しておくためにも、早めにパスポートの更新をしておきましょう。

申請に必要な書類
旅券発給申請書
申請書は、窓口で記入することもできますが、外務省ホームページからダウンロードすることもできます。
ただし、電子申請ができるわけではないので、時間に余裕があればその場で記入でもよいでしょう。
本人確認書類
マイナンバー、運転免許証など。
戸籍謄本
住民票のある市町村役場で申請すると、その場で戸籍を確認してもらえるので不要です。
パスポートセンターのように、施設によっては必要ですので、あらかじめ確認を取りましょう。
証明写真


証明写真は高いから、自撮りじゃだめかな?
最近はスマホアプリを使うことで、手軽に証明写真を自撮りし、コンビニで安く印刷できるようになりました。
しかし、パスポート用の証明写真に関しては、あまりオススメできません。
パスポートの目的は本人確認ですから、補正なしで写っていることが第一条件です。
むしろ「盛られている」と、入国がスムーズに行かなくなる可能性大。

「キレイに」写っても、同一人物に見えなければ本末転倒。入国のたびに時間を取られてしまいます。
そして、顔の大きさやバランス、証明や背景など、求められる条件も多いため、自撮りではそう簡単に撮れません。
撮影の手間だけでなく、旅中の時間を無駄にしないためにも、証明写真にはお金をかけておきましょう。
申請費用
支払いは現金ではなく、収入証紙と収入印紙でおさめます。
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計 |
5年有効 | ¥2,000 | ¥9,000 | ¥11,000 |
10年有効 | ¥2,000 | ¥14,000 | ¥16,000 |
収入証紙・印紙はほとんどの場合、申請場所(パスポートセンターや市町村役場)で購入することができます。
支払いはパスポートを受けとる時にするので、収入印紙の販売所をあらかじめ申請時に聞いておきましょう。
パスポートの注意点
さいごに、パスポートに関する注意点です。

有効期限をチェックしよう
上述しましたが、パスポートの有効期限が切れていなくても、残存期間次第では入国ができないこともあります。
滞在期間や入国目的等にもよりますが、おおよそ3~6ヶ月以上とされている国が多いです。
フライトを手配したのに、空港でチェックインしようとしたら、残存有効期間が短かったために入国できなかった、なんてケースも少なくありません。
パスポートをすでにお持ちの方は、有効期限がいつかどうか確認しておきましょう。

入国スタンプにご用心
世界一周など、おもに複数国を旅する予定がある人への注意点です。
国によっては、あなたの渡航歴によって、入国を拒否される場合があります。
例えば、イスラエルの場合。
バックパッカーの間では有名な話ですが、パスポートにイスラエルの入国スタンプを押されてしまうと、そのあと多くのアラブ諸国で入国拒否されてしまいます。
1.イスラエルの入国印
イスラエルの入国印がパスポートに押されている場合、イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国(イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア、イラン)に入国することはできません。
在ヨルダン日本大使館
そのため、イスラエル入国時にはイミグレ職員に

パスポートにスタンプ押さないで!!!
と伝えるのが鉄則になっています。
そうすると、パスポートではなく別紙に入国スタンプを押してもらえます(なくさないように!)。
ちなみにわたしは、これを伝えるタイミングを完全に間違え、油断した瞬間にスタンプを押されてしまいました…(涙)

そのあとイランやイエメンに行こうと思っていたのでショックでした。完全にやらかしましたね。笑
ちなみに、万が一押されてしまった場合でも「やむを得ない事情」として、役所でパスポートを再発行してもらえますが、手続きが面倒なので、全力でスタンプを阻止しましょう!
またアメリカも同様に、渡航歴によっては、ビザ免除プログラムを利用できなくなります。
2011年3月1日以降にソマリアまたはイエメン、シリア、リビア、イラク、イラン、スーダン、北朝鮮に渡航または入国した方は、ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)を利用して米国入国をすることは出来ません。
ESTA Online Center
このように、政治的な要因によって、入国が拒否されてしまうということもあります。
このことをしっかりと頭に入れておき、旅程を立てる前にしっかりと確認をしておきましょう。

さいごに
パスポートは作っておこう!
日本のパスポートは、「世界最強のパスポート」と言われています。
理由は、ビザなしで行ける国や地域の数が193もあり(2022年時点)、5年連続で世界トップをマークしているからです(参考:The Henley Passport Index)。
新デザインで、さらにクールになった日本のパスポート。
もしまだパスポートを持っていない人は、ぜひこれを機に作成し、海外に出てみませんか?
この記事が、あなたの新たな旅のきっかけになれたら幸いです!


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